「映画のお供」ポップコーンの販売を禁止、イギリスで新しい流れ。

2008/08/11 15:29 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国で映画館に行くと、必ず売られているスナックといえばポップコーン。バター味のオイル(あくまで本物の溶かしバターじゃないのがミソ)や、各種シーズニングのパウダーがカウンターの横においてあり、それを自分でふりかけて味を調節することも可能です。

それにしても、その量といったら小袋サイズでも日本人の目にはとても大きく感じられ、さらにバケツのような大きな容器だって存在します……。コレを本当に映画を観ている間に全部食べちゃう人がいるから恐ろしいです。

映画館でポップコーンが売られるようになったのは1930年代頃から。ニューヨークで売られるようになったのが始まりだと言われています。そして時を経て、今では映画鑑賞になくてはならない存在となったのは、皆さんもご存知のとおりです。

ところが、この伝統的スナックが英国の映画館では次第に消えつつあると言います。英国人のヘルシー志向が進むにつれ、観客のポップコーン離れが進んでいるそうで、近年映画館での売り上げは下がる一方。さらにポップコーンの独特な匂いに対して苦情を言う人も増えてきたため、多くの映画館経営者が、劇場でのポップコーン禁止方針を打ち出しているのです。

ロンドン市内にて17軒の映画館を経営するとあるマネージャーは、

「施設内に充満するポップコーンの匂いが、営業に悪影響を与えていることは明らか。洗練されたイメージの映画鑑賞スペースを提供するわが社には、庶民的なポップコーン文化はそぐわないと考えています」

とのことで、今後ポップコーンの販売は見合わせることにしているそうです。しかし、ポップコーンのあの匂いで映画館を連想する人も多く、ひとつの伝統が消えてしまいそうなことに、この一報に触れた米国のネットからは悲しみの声も上がっています。

映画にポップコーン、皆さんはどう思いますか?

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