楽天が元日本ハムのセギノール内野手を獲得、2004年の本塁打王。

2008/07/29 15:27 Written by Narinari.com編集部

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春先の好調はどこへやら、あれよあれよという間に黒星を重ね、気が付けば現在最下位に甘んじている楽天。チーム防御率は3.72(パ・リーグ2位)、チーム打率は首位西武と並ぶ.267(同3位)と決して悪いわけではないものの、投打の歯車が微妙にズレ、野村監督の苦悩の日々が続いている。クライマックスシリーズ進出への条件となる3位まで6ゲーム差(7月29日現在)と、まだまだ逆転が可能な位置なだけに、終盤戦に向けて巻き返しを期待するファンは多い。そうした中、新たな新外国人選手2人を緊急補強したことが球団から発表された。

楽天が獲得したのはマーカス・グウィン投手とフェルナンド・セギノール内野手の2人。グウィン投手はマーリンズに所属していたリリーフ投手で、メジャー通算は0勝0敗、防御率11.81と目立った活躍はしていないが、マイナーでは実働9年間で17勝28敗、31セーブ、防御率4.19の成績を残している。そして、もう一人のセギノール選手は、日本のプロ野球ファンにはおなじみ、昨年まで日本ハムで主砲として活躍したあのスラッガーだ。

セギノール選手は2002年にオリックスに入団するも、打率.204、23本塁打、47打点と、「当たれば飛ぶけど当たらない」という粗いバッティングでチームの勝利になかなか貢献することができず、わずか1年で退団。2003年は米国に帰国してヤンキース傘下の3Aでプレーしていたが、ここで本塁打王と打点王の2冠王に輝き打撃開眼したため、2004年に日本ハムが獲得、以降昨年まで主砲として活躍していた。

日本ハムで過ごした4シーズンは、通算122本塁打、339打点と大爆発。特に2004年は44本塁打で本塁打王を獲得、ベストナインにも選ばれている。昨年こそ成績は悪かったが、打率も2004年は.305、2005年は.288、2006年は.295と安定感を見せ、オリックス時代とは異なるイメージの選手に生まれ変わっていた。

現在、楽天はフェルナンデス内野手、リック外野手、山崎武司内野手でクリーンアップを組むことが多いが、フェルナンデス選手は9本塁打、リック選手は7本塁打、そして昨年は43本塁打を放った山崎選手も13本塁打と元気がなく、このパンチ力不足のクリーンアップが改善されれば、楽天が再び上昇機運に乗る可能性は残されている。それだけに、一発が期待できるセギノール選手の加入は大きな効果を生みそうだ。

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