テレビ朝日、人気深夜番組「アメトーーク」のゴールデン昇格検討か。

2008/07/25 14:28 Written by Narinari.com編集部

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深夜帯でオリジナルテイスト溢れる番組を制作し、人気が出てきたらゴールデンタイムに昇格させるパターンはテレビ局の常套手段。視聴率的なことだけで言えば、最近の「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)のように成功する番組も少なくないが、視聴者層が幅広いゴールデンタイムでは深夜帯の独特な過激さや脱力感が削ぎ落とされてしまうため、どうしても旧来のファンからは「ガッカリ」されるというジレンマを常に抱えている。

近年、この「ガッカリ」が特に多いとされるのがテレビ朝日だ。今年4月には、深夜帯で最高視聴率14.2%、平均でも11%前後という異例の高視聴率を記録していた「くりぃむナントカ」をゴールデンタイムに昇格させたが、番組のコンセプトでもある「ゆるゆる感」がゴールデンタイムの視聴者には受け入れられず、現在は5〜6%程度の視聴率に落ち着いてしまっている。深夜帯の半分程度の視聴率しか取れていないのでは、完全に昇格失敗だろう。

テレビ朝日が深夜帯からゴールデンタイムに昇格させた番組には「ココリコA級伝説」「愛のエプロン」「銭形金太郎」「Matthew's Best Hit TV+」「クイズ雑学王」「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」などがあり、中にはスタイルを変えながら長続きした番組もある。ただ、深夜帯に比べると内容がつまらなくなるケースが多く、また、「Matthew's Best Hit TV+」のように、ゴールデンタイムに昇格したことで短命に終わった(昇格後半年で再び深夜帯に降格)ケースもあることが、番組ファンによるテレビ朝日批判へと繋がっている状態だ。ちなみに番組ファンからは、深夜帯の番組のゴールデン昇格について「赤紙が来た」「ゴールデン降格」と皮肉られることが多い。

こうした中、秋の改編に向けてテレビ朝日が新たに準備を進めているのが、雨上がり決死隊が司会を務める「アメトーーク」のゴールデンタイム昇格(月曜19時枠)だと、まことしやかに囁かれ始めている。草なぎ剛とユースケ・サンタマリアが出演する「ぷっすま」と並び、「アメトーーク」とはテレビ朝日の深夜番組の「最後の砦」とも言われており、「くりぃむナントカ」がゴールデンタイムに行ってしまった際にも「『アメトーーク』と『ぷっすま』だけは行かないで」との声が溢れるほど、頑なに深夜帯での放送を望むファンが多い番組だ。それだけに、もし正式決定となれば反発は必至だろう。

恐らく夏の終わり頃にはテレビ朝日から何らかのアナウンスが出されるはず。どのような決断が下されるのか、「アメトーーク」のファンは注目しておきたいところだ。

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