米バスケ五輪代表レブロン・ジェームズ、北京での金メダルを保証。

2008/07/24 22:55 Written by コジマ

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プロ解禁となった1992年のバルセロナ五輪に、マイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン、ラリー・バードらプロバスケットリーグNBAの名選手によって結成された「ドリームチーム」で臨み、圧倒的な強さで金メダルを獲得した米バスケットボール男子五輪代表。続く96年のアトランタ五輪、00年のシドニー五輪でも優勝を重ねたが、02年の世界選手権でドリームチームとして初の敗戦を経験して6位に終わり、04年のアテネ五輪、06年の世界選手権でも3位と、近年は苦戦を強いられている状態だ。

米代表低迷の要因として、近年は欧州や南米が力を付けていることが挙げられている。02年の世界選手権ではユーゴスラビア、アテネ五輪ではアルゼンチン、06年の世界選手権ではスペインが優勝。さらに、NBAでは欧州や南米出身選手がオールスターに選出されるケースが増え、07年にはドイツ出身のダーク・ノビツキー選手(ダラス・マーベリックス)とフランス出身のトニー・パーカー選手(サンアントニオ・スパーズ)が、欧州出身選手として初のシーズンMVPとファイナルMVPに輝いた。また、国際ルールとNBAルールの違いに対応できていないことも指摘されている。

こうして北京五輪で8年ぶりのV奪回を目指す米代表だが、その中核を担うレブロン・ジェームズ選手(クリーブランド・キャバリアーズ)が7月25日発売の米誌タイムのインタビューに答え、北京での金メダルを保証した。

「マイケル・ジョーダンの後継者」の1人に挙げられているジェームズ選手はアテネ五輪から代表に参加しているが、金メダルの経験は一度もない。また、NBAファイナル制覇の経験も皆無だ。こうしたことから「無冠の帝王」ともいわれる同選手にとって、北京五輪は初の栄光に輝けるチャンスとなっている。

そんなジェームズ選手、7月22日の代表練習中に右足首を捻挫し、同25日にカナダで行われる公式試合への参加は厳しい状態となっているものの、タイム誌のインタビューに対し、北京での金メダル獲得を「絶対に」と回答。同誌がそれを保証するのかと念を押すと、「その通りだ」と力強く答えたという。

今回の代表にはジェームズ選手のほか、今季の得点王を争った五輪初出場のコービー・ブライアント選手(ロサンゼルス・レイカーズ)やジェイソン・キッド選手(マーベリックス)、クリス・ポール選手(ニューオーリンズ・ホーネッツ)ら各チームの中心選手が集い、ドウェイン・ウェイド選手(マイアミ・ヒート)やカーメロ・アンソニー選手(デンバー・ナゲッツ)ら「レブロン世代」も多数参加する。北京五輪の初戦は開催国の中国。中心である姚明選手(ヒューストン・ロケッツ)のケガは順調に回復しているとのことで、第1戦から名勝負が期待できそうだ。

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