J復帰のFW大黒将志選手を招集? 岡田武史監督が古巣で情報収集。

2008/07/21 19:11 Written by コジマ

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脳梗塞で倒れたイビチャ・オシム前監督の後を受け、昨年12月から岡田武史監督が指揮を執るサッカー日本代表。2010年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の予選ではこれまで5試合を戦って4勝1分け1敗で、9月に始まるアジア最終予選へと進出した。しかし、6月22日のバーレーン戦で13本のシュートを放ちながらも決まったのはDF内田篤人選手の「ラッキーゴール」のみなど、これまでの代表同様、決定力不足が指摘されている。

最終予選に向けて点を取れるFWの熱望される中、イタリア1部リーグのトリノからJ1東京Vへ移籍した元日本代表FW大黒将志について、岡田監督が同選手の古巣G大阪に“取材”していたことが明らかになった。

岡田監督は、7月20日にフクダ電子アリーナ(フクアリ)で行われた千葉−G大阪戦を視察。しかし、同30日にスルガ銀行チャレンジカップでアルゼンチンのアルセナルと対戦するG大阪の選手は7月の代表合宿に招集しておらず、千葉の代表もFW巻誠一郎選手のみ。次に視察を予定している代表選手が計6人の浦和−川崎F戦とは大きく意味が異なる。

キックオフ1時間前に会場入りした岡田監督は、G大阪の西野朗監督とチームバスの中で約20分間会談し、西野監督にはウイルス感染症で北京五輪代表(オーバーエイジ枠)を辞退したMF遠藤保仁選手の様子について聞いたようだが、フクアリを訪れたもう1つの理由が、G大阪に6シーズン在籍した大黒選手の情報収集だという。

大黒選手は、99年から札幌へのレンタル移籍を挟んで05年までG大阪に在籍し、04年にはリーグ2位(日本人選手最多)の20得点をマーク。翌年には代表入りして年間最多の5得点を記録した。06年にフランス2部のグルノーブル、さらにトリノへ活躍の舞台を移したが、出番はカップ戦を含め両クラブで30試合のみ。そのため試合感覚を取り戻せるかが最大の焦点となっており、岡田監督も東京Vでのプレーをチェックしている。それと併せて、大黒選手が最も活躍していた時代を知るG大阪に“取材”したようだ。

岡田監督は01年の札幌時代、プレースタイルが方針と合わないことを理由に大黒選手をわずか4試合しか出場させなかったという経緯があるものの、今回の情報収集は同選手を代表に呼ぶ準備と見られている。「神様、仏様、大黒様」と評されたその得点力が、日本代表の救世主となるのか注目だ。

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