松井秀喜の代役にバリー・ボンズ急浮上、ヤ軍GMは否定せず。

2008/07/16 22:45 Written by コジマ

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延長15回の激戦が繰り広げられた米大リーグのオールスター戦。イチロー外野手(シアトル・マリナーズ)の「レーザービーム」が飛び出すなど見所が満載だったが、その開催地を本拠地とするニューヨーク・ヤンキースが現在、ピンチを迎えている。

今季開幕前は松井秀喜外野手、ジョニー・デーモン外野手、ジェイソン・ジアンビ内野手のいずれかがレギュラー落ちするといわれていたものの、フタを開けてみれば3選手とも大活躍。いずれもヤンキースに欠かせない存在であることを証明した。

ところが、6月に松井選手が左ひざの故障が再発すると、7月上旬にはデーモン選手が試合中に左肩を痛め、左翼手がそろって故障者リスト(DL)入り。代わって左翼を守っている25歳のブレット・ガードナー外野手は好不調の波が激しく、打率も.167と伸び悩んでいる。ア・リーグ西地区首位のボストン・レッドソックスを6ゲーム差で追うヤンキースにとって、深刻な事態だ。

さらに松井選手のケガに関して、精密検査の結果によっては手術が不可避であることが発表された。手術となれば今季中の復帰は絶望的で、このことを発表したブライアン・キャッシュマンGMも、沈痛な面持ちだったのだ。

こうした中、松井選手が手術を受けた際の代役として、歴代1位の通算762本塁打を放ったバリー・ボンズ外野手(元サンフランシスコ・ジャイアンツ)の名前が急浮上している。ボンズ選手は昨季限りでジャイアンツを退団しており、現在はフリーエージェントの状態。年齢や年俸が高く、さらには薬物使用の嫌疑がかけられているボンズ選手だが、緊急事態のヤンキースにとって心強い「助っ人」となりそうだ。

ボンズ選手は主力選手を故障で欠いているレッドソックスやニューヨーク・メッツ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからオファーを受けているとの噂が出ているものの、代理人であるジェフ・ボリス氏はすべてを否定。今季中の復帰について「見通しはかなり暗い」としていた。しかし、ボンズ選手のコンディションについては「バリーはいま絶好調だ」「10日〜2週間でゲームに戻る準備ができるだろう」とも語っていた。

また、松井選手の代役にはボンズ選手のほか、先日マリナーズを解雇されたリッチー・セクソン内野手の名前も挙がっているが、キャッシュマンGMは松井選手の回復が第一と明言。代役については手術を受けることになってからだとし、憶測報道に苦言を呈している。その一方で、ボンズ選手やセクソン選手に関する噂を否定していないことから、米メディアの予想はいっそう過熱しているようだ。

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