人気マンガ「エリートヤンキー三郎」映画化、ドラマと同キャストで。

2008/07/07 14:02 Written by Narinari.com編集部

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「ヤングマガジン」(講談社)の連載作品の中でも、トップクラスの人気を誇る不良ギャグマンガ「エリートヤンキー三郎」(作:阿部秀司)。オタクな趣味を持つ線の細い高校生・大河内三郎が、自分の意思とは裏腹に、不良高校でのし上がっていく様を描いた学園モノだ。「恐怖が極限に達して小便を漏らすと凶暴化する」「三郎の2人の兄は極悪で知られる最強(凶)コンビ」「大金持ちのお坊ちゃま」といった設定や、ストーリーの進展と共に増えていく登場キャラクターが実に楽しい作品で、これまで単行本は41巻(1部が27巻、2部が14巻)まで発売されている。

そんな「エリートヤンキー三郎」が、実写ドラマ化されたのは昨年4月のこと。テレビ東京系の深夜ドラマとして放送された同作は、主演の大河内三郎役に、2004年の「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でグランプリに輝いた石黒英雄が、ヒロインの浅井春菜役には「SMAティーンズオーディション2005」や「ミスマガジン2006」でグランプリを受賞したグラドル・倉科カナが抜擢されるなど、フレッシュなキャスティングも話題となった。

ただ、低予算の深夜ドラマということもあり、原作の世界観を完全に再現できていた……というわけではなく、「消化不良気味の内容」とファンに評されることも多かったのだが、そうした不満を拭い去ってくれそうな、映画化の企画が正式に発表された。インパルスの板倉俊之、池田鉄洋、小沢仁志、小沢和義らドラマのキャストはそのままに、竹内力をはじめとする豪華なゲストが出演するという。

メガホンを執るのは「不可能」と言われた「魁!!クロマティ高校」(作:野中英次)や「地獄甲子園」(作:漫☆画太郎)の実写化も手がけた山口雄大監督。「エリートヤンキー三郎」も、原作には「どうやって実写化するんだ」という描写が多々存在しているため、山口雄大監督の起用は「この人以外考えられない」と言っても過言ではないほどベストの人選と言えそうだ。

ちなみに、ドラマでは大河内三郎行きつけの占い師が登場するが、顔の半分以上が隠れている上に、クレジットもモザイクがかけられていたため、放送当時「誰が演じているのか」と話題になった。実はこの占い師を演じていたのが仲間由紀恵であることは、ドラマ本編をしっかり見れば、声や言動から自ずと分かってくるのだが、深夜ドラマの脇役に仲間由紀恵が潜り込んでいるというあたりも、「エリートヤンキー三郎」の魅力のひとつとなっている。映画版でも引き続き占い師の登場に期待したい。


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