阪神・バルディリス内野手の愛称「ヒロシ」めぐりファンが激論。

2008/07/01 14:06 Written by Narinari.com編集部

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今年の春季キャンプにテスト生で参加し、阪神との契約を掴んだアーロム・バルディリス内野手。ほかの外国人選手とは異なる育成選手での契約のため、球団も初年度からの結果を求めるのではなく、来年、再来年の活躍を見据えて獲得した選手だ。ところが、4月に2軍のウエスタンリーグで5本塁打(リーグトップ)を放つ活躍を見せ、1軍のルー・フォード外野手が極度の不振で苦しんでいたことも相まって、5月2日には支配下選手登録、翌3日には1軍に昇格し、すぐに中日戦で代打デビューを果たしている。以降、ほかの選手と併用されている関係で成績は不安定(26試合、打率.222、0本塁打、4打点)ではあるものの、その卓越した守備センスは高い評価を受け、ファンの人気も高い。

そんなバルディリス選手が、チーム内で「ヒロシ」と呼ばれていることをご存知だろうか。もともとは「名前が長い」との理由で1軍の守備・走塁コーチを務める山脇光治コーチが呼び始めた愛称だと言われているが、最近は球場などで「ヒロシ〜!」と声をかけるファンも増え、徐々に浸透してきているようだ。

ただ、この愛称にはファンにも賛否両論あるようで、阪神の公式掲示板やmixiのコミュニティなどで議論が白熱中だ。反対派は主に「外国人選手に付けるような愛称ではない」と主張、賛成派は「本人が気に入っているなら問題ない」との主張が大勢を占めているが、議論を傍観しながら「どっちでも良い」と思っているファンも実は少なくない。

当のバルディリス選手がどう思っているのか、それが一番肝心なところなのだが、以前、デイリースポーツの「トラ番25時」というコラムコーナーに、記者が直接「ヒロシ」と呼んでみたとの話が掲載されたことがあった。そこには「ストレートに質問すると『なんでだろうか。自分も分からないんだ。いつの間にか“ヒロシ”と呼ばれていて、今ではみんながそう呼ぶ』」「背後から忍び寄りヒロシと声を掛けると…。『ハーイどうしたんだい』って、完全になじんでるやん!!」との記述があり、どうやらバルディリス選手もすっかり「ヒロシ」の愛称になじんでいることがうかがえる。

外国人選手が日本人の名前のような愛称が付くケースとしてよく知られているのは巨人のマーク・クルーン投手。横浜時代から「タカユキ」と呼ばれていると、各所のインタビューなどに答えている。ただ、TBSラジオのコラムページ「ハマって!ベイスターズ」に掲載されたインタビューでは「名前の由来はクルーン選手もわからず『そんなに気に入っている訳じゃないけど、せっかく付けてもらったから大切にするよ…』と苦笑いしていました」と、あまり気に入ってはいないらしい。

ほかにも1997〜1998年にかけてヤクルトに在籍し、本塁打王も獲得したドゥエイン・ホージー外野手はチームメイトから「太郎」と呼ばれていた例も。ホージー選手は日本で「ホージー太郎一代記」なる著書も発売したほど、この愛称が気に入っていたようだ。

また、たいていは日本語の名前をもじったもので、外国人選手に付いた日本名の愛称ほどのインパクトはないが、日本人メジャーリーガーに外国人のような愛称が付くケースには、ドジャースの斎藤隆投手の「サミー」、マリナーズの城島健司捕手の「ジョー」、長谷川滋利投手(引退)の「シギー」などの例がある。

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