巨人が台湾の15歳左腕獲得へ、150キロ近い速球にメジャーも注目。

2008/06/29 23:51 Written by コジマ

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米大リーグでドミニカ出身の16歳右腕、マイケル・イノア投手が話題となっている。93マイル(約150キロ)の速球や変化球を武器にしており、早々に興味を示していたオークランド・アスレチックスをはじめ、シンシナティ・レッズやテキサス・レンジャーズなど7球団が300万ドル(約3億1800万円)を超える契約金を用意していると報じられた。

また、4月には日本から米野球スクール「PBA」のトライアウトに合格した15歳(当時)の川崎太貴投手が単身渡米した。直球の速度は138キロなものの、変化球を巧みに操る制球力が注目され、メジャー14球団からオファーを受けているという。大リーグの規定を満たす16歳の誕生日(6月22日)に動きがあるといわれていたが、現在のところどの球団とも契約を交わしていないようだ。

こうして若手選手が注目されている中で、巨人が台湾の15歳左腕、リー・ユーハン投手の獲得に動いていることが明らかになった。7月2日から練習生として参加させ、8月末までに育成選手として契約するかどうかを見極める予定となっている。

リー・ユーハン投手は、1993年2月生まれの15歳。181センチ、74キロと体格に恵まれており、小学生だった2004年にアジア10カ国招待国際試合で最優秀投手を獲得した。さらに、06年にはアジアA(少年)野球選手権に台湾代表で参加してMVPを受賞、昨年はポニーリーグ世界大会に同国代表として参加するなど、国際経験も豊富だ。その投球は、古葉竹識・東京国際大監督(元広島監督)やプエルトリコ代表監督から絶賛されている。

06年に当時15歳で巨人へ入団したリン・イーハウ投手と同じ台中市立西苑高級中を6月に卒業したばかりながら、150キロ近いストレートと大きく割れるカーブが武器。大リーグのスカウトからも注目を浴びていたが、先輩のリン・イーハウ投手がいることもあって、巨人の練習生に挑戦することを選択した模様。

リン・イーハウ投手は2軍でも登板がなく、04年にドラフト史上最年少(15歳)で阪神に入団した辻本賢人投手もいまだに1軍登板はないが、リー・ユーハン投手も球界の将来を担う投手として期待されそうだ。ちなみに、06年7月に日本人選手として史上最年少で大リーグと契約したアトランタ・ブレーブスの島袋涼平内野手は現在、メジャー入りを目指してルーキーリーグで奮闘している。

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