毎年大作が続々と公開され、一年のうちで最も華やかなラインアップとなる夏の映画。今年もすでに公開が始まった「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」をはじめ、9月頃までたくさんの映画が「夏映画」として公開されるが、どのような作品がラインアップに名を連ねているのか、今回はアニメ作品を中心に見ていくことにしよう。
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崖の上のポニョ」(7月19日公開)
「ハウルの動く城」以来、宮崎駿監督が4年ぶりにメガホンを執ったファン待望の新作。小さな海辺の町を舞台に、「人間になりたい」魚のポニョと5歳の少年・宗介の交流と冒険を描いた作品だ。手描きのタッチにこだわって制作されているため、スタジオジブリの近作とは、やや趣が異なる。声優には山口智子、天海祐希、所ジョージ、長嶋一茂らが起用された。スタジオジブリ史上最高の興行収入を記録した「千と千尋の神隠し」の304億円、そして前作の「ハウルの動く城」の196億円の興行収入にどこまで迫ることができるかにも注目だ。
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers」(8月2日公開)
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」や「イノセンス」などでおなじみの押井守の最新作。奇しくも、互いの才能を認め合う宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」と同時期の公開となった。声優には菊池凛子や加瀬亮、栗山千明、谷原章介らが起用されている。
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スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」(8月23日公開)
映画第5作「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」と、第6作「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」の間を埋めるエピソードとして制作されたCGアニメ。これまで公開された実写6作では詳細が描かれなかったいわゆる「クローン大戦」を掘り下げていく作品だ。実写とCG、ナンバリングされていないなどの違いはあるが、ジョージ・ルーカス監督の意向に沿う形で制作された作品のため、正当な流れを汲む「スター・ウォーズ」の新作と位置づけるファンも多い。なお、同作から続くエピソードは、9月から全米でテレビシリーズとして放送される予定だ。
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カンフー・パンダ」(7月26日公開)
世界的なヒット作「シュレック」シリーズなどを世に送り出したドリームワークスが贈るCGアニメ。主人公の「カンフーおたくのパンダ」ポーの声をジャック・ブラック、ポーの師匠の声をダスティン・ホフマンが担当、ほかにもジャッキー・チェンやアンジェリーナ・ジョリー、ルーシー・リューなども声優として参加している。
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チェブラーシカ」(7月19日)
「ロシア史上、最も愛される人形童話」と呼ばれる、ロシアの国民的アニメ「チェブラーシカ」のデジタルリマスター版が登場。2001年に国内で初上映されたことで日本でも広く知られるようになり、安藤美姫をはじめとする著名人にもファンが多い作品だ。今回は全4話を完全復刻し、まとめて上映する。
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ストレイト・ジャケット」(公開中)
シリーズ累計で50万部のヒットを飛ばした大人気ライトノベルを原作に、日米合作で製作されたアニメ版。映画の公開に先だって、国内ではすでにDVD版が先行リリースされている。今年の夏、同作のインターナショナル版が全米で公開されるのに合わせて、日本でも劇場公開中だ。
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ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」(7月12日公開)
世界15か国、足かけ70年で2億冊以上を売り上げている人気の絵本「ぞうのホートン ひとだすけ」がCGアニメになった。原作は、作者のドクター・スースと、同志社大学の教授・中村貢氏との交流から生まれたとも言われている。米国では3月14日に公開され、すぐに興行収入の1位を記録。今年全米で公開されたすべての作品の中で、最速で1億ドル突破したほどのヒット作だ。
ほかにも「それいけ!アンパンマン 妖精リンリンのひみつ」(7月12日公開)、「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール ギラティナと氷空(そら)の花束」(7月19日公開)、「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 絆」(8月2日公開)などが公開を予定している。