英音楽誌「史上最高・最悪のカバー曲」発表、1位に選ばれたのは?

2008/06/23 21:28 Written by コジマ

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過去の名曲を別のミュージシャンが演奏するカバーは、現在も洋の東西を問わず盛んに行われている。原曲に忠実なものからかなりのアレンジを加えているものまでその形態はさまざまで、受け止めるファン側の意見も賛否両論だ。こうした中で、英音楽専門誌トータル・ギターが「史上最高・最悪のカバー曲(Best & Worst Cover Of All Time)」の投票を実施し、最新号で結果を発表した。

ワースト1に選ばれたのは、セリーヌ・ディオンによるAC/DCの「狂った夜(You Shook Me All Night Long)」。2002年に行われた米ラスベガスでのライブでアナスタシアをゲストに迎えて披露したもので、同年リリースのライブ盤に収録されている。「YouTube」に投稿されているこの曲を聴いてみると2人の声量に圧倒されるものの、バラードシンガーによるハードロック・カバーはロックファンからの酷評を浴びてしまったようだ。同曲はキッスもカバーしているが、ベストにもワーストにもランクインしなかった。

セリーヌ・ディオンは意外にもハードロック好きで、特に同郷であるAC/DCの熱狂的なファンだったのだとか。本格的に活動復帰した昨年にはオーストラリア紙サンデー・テレグラフに対し、スタジアムでライブをやるときにエンジニアにSEとしてロックやヘビーメタルをかけてもらってテンションを上げていることや、AC/DCから音楽的な影響を受けたことなどを語っている。

このほかワーストランキングでは、2位がガールズ・アラウドとシュガーベイブスの英女性ポップグループ2組によるRUN D.M.C.とエアロスミスの「お説教(Walk This Way)」、3位は英男性グループポップグループのウェストライフによるエクストリームの「モア・ザン・ワーズ」で、4位にオーディション番組優勝者の英男性歌手ウィル・ヤングによるドアーズの「ハートに火をつけて(Light My Fire)」、5位には日本でも酷評を受けたマイク・フラワーズ・ポップスによるオアシスの「ワンダーウォール」が選ばれている。

一方、ベストランキングではジミ・ヘンドリックスによるボブ・ディランの「見張り塔からずっと(All Along The Watchtower)」が1位に輝き、ビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」(トップ・ノーツ)、ガンズ・アンド・ローゼズの「リヴ・アンド・レット・ダイ」(ウィングス)、ニルヴァーナの「世界を売った男(The Man Who Sold the World)」(デヴィッド・ボウイ)、ミューズの「フィーリング・グッド」(アンソニー・ニューリーとレスリー・ブリッカス)がトップ5となった。



☆トータルギター誌選「史上最高・最悪のカバー曲」
【史上最悪部門】
1位 セリーヌ・ディオン(&アナスタシア) 「狂った夜」(AC/DC)
2位 ガールズ・アラウド&シュガーベイブス 「お説教」(RUN D.M.C.&エアロスミス)
3位 ウェストライフ 「モア・ザン・ワーズ」(エクストリーム)
4位 ウィル・ヤング 「ハートに火をつけて」(ドアーズ)
5位 マイク・フラワーズ・ポップス 「ワンダーウォール」(オアシス)
【史上最高部門】
1位 ジミ・ヘンドリックス 「見張り塔からずっと」(ボブ・ディラン)
2位 ビートルズ 「ツイスト・アンド・シャウト」(トップ・ノーツ)
3位 ガンズ・アンド・ローゼズ 「リヴ・アンド・レット・ダイ」(ウィングス)
4位 ニルヴァーナ 「世界を売った男」(デヴィッド・ボウイ)
5位 ミューズ 「フィーリング・グッド」(アンソニー・ニューリー&レスリー・ブリッカス)

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