世界人口70億人到達は4年後、2050年には増加率0.5%に減少。

2008/06/22 17:23 Written by コジマ

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先進国の出生率が低下する中で、増加し続けている世界人口。米国勢調査局(USCB)の推計によると、2008年6月現在で66億8000万人を突破した。世界人口が10億人から20億人に増加するのに130年かかっていたが、50億人から60億人に増加した際にかかったのはたったの13年。年間増加率は1.2%となっている。

この推計から、国連人口基金(UNFPA)は06年版「世界人口白書」で2050年に90億人に達すると予測している。同白書の04年版よりも1億人多く修正されたのだ。

こうした中、USCBが最新の調査で2012年に世界人口が70億人に到達すると発表した。現在最も人口が多い国は中国の約13億人で2位はインドの11億人だが、2050年までにこれが逆転するものの、世界的な増加率は0.5%に減少することも併せて報告している。

米中央情報局 (CIA)発表の06年版「ザ・ワールド・ファクトブック」によると、人口増加率が最も高いのはアフリカ西部のリベリアで4.91%。世界平均(1.1%)を上回っているのはいずれも発展途上国で、インドは1.38%と意外にも低く、一人っ子政策が推進されている中国本土は0.59%で世界平均や米国(0.91%)を下回っている。

同年に合計特殊出生率が回復した日本は、現在の人口は世界10位の約1億2700万人だが、増加率は0.02%で200位。西欧諸国や韓国よりも低い数字だ。

USCBは2025年までに増加率が減少すると推定した要因として、発展途上国で女性の社会進出や教育を受ける機会が増加することを挙げている。現在、アフリカと中東で特殊合計出生率が6以上の国が多いが、経済発展によってこれが減少するとしている模様。しかし、こうした途上国(特に中国とインド)の経済発展により、原油やガソリン価格が高騰することを懸念している。

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