マンU「C・ロナウドは非売品」、公式サイトで改めて移籍を否定。

2008/06/20 22:32 Written by コジマ

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サッカーの欧州選手権(ユーロ2008)準々決勝でドイツに敗れたポルトガル。選手たちの動きが悪かった前半に2点を奪われ、相手の倍となる22本のシュートを放ちながらも2大会連続の決勝進出を逃してしまった。この試合後にFWクリスティアーノ・ロナウド選手(マンチェスター・ユナイテッド)が他の選手を残して早々にピッチを去ったことが話題になったが、その直後に渦中の移籍について「レアル移籍の可能性が大きいが、私だけで決められない」(CNNより)、「2、3日中には決まるだろう」(AFPより)と重要なコメントを残してる。

C・ロナウド選手は、欧州選手権開幕前にもブラジルのウェブサイト「Terra」の独占インタビューに対して「レアル・マドリードでプレーしたいと思っている。けれど、それはレアル・マドリードがマンチェスター・ユナイテッドの求めるものを支払うことが出来た場合に限る。でも、それは僕にどうこうできるものじゃない」(AFPより)と答えていたが、今回の発言は各国メディアが大きく取り上げたことから反響を呼んだ。

こうした騒動を受け、マンチェスターUが改めて移籍の可能性を否定した。クラブは公式サイトで「クリスティアーノ・ロナウドの去就について金曜日のメディアがさまざまな憶測をして賑わせているが、クラブはこの件に関して改めて態度を表明する。ユナイテッドはオファーを受け入れない」と発表、クラブが誇る23歳のスターは「非売品だ」としている。

マンチェスターUは、前述のインタビュー記事掲載後の6月9日に、レアル・マドリードに対する公式抗議文を国際サッカー連盟(FIFA)に提出したが、FIFAは「契約違反が行われていないと思われる」として処分を下さなかった。ただ、移籍を助長する恐れがあるため、スペインサッカー協会に注意するよう指示している。

レアル・マドリードはC・ロナウド選手に対して現在の倍となる週給30万ポンド(約6300万円)を示していると報じられており、移籍金も1億2500万ユーロ(約210億円)を用意しているとされている。これが本当ならば、2001年にジネディーヌ・ジダン選手(フランス)がユベントスからレアル・マドリードに移籍した際の7800万ユーロ(約130億円)を大幅に上回る史上最高額。しかし、マンチェスターUはこの金額を提示されても「非売品」としていることから、意地でもC・ロナウド選手を手放さないつもりだろう。

C・ロナウド選手がどのような判断を下すのか、「2、3日後」が注目される。ちなみに、同選手の母ドロレス・アベイロさんはポルトガルのテレビ局に対して「彼は今いるところに満足しています。将来は神のみぞ知るものだけど、彼がマンチェスターに残るのは確実よ」(Goal.comより)と述べたが、リップサービスとの見方もあるようだ。

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