広島のルイス投手と楽天の岩隈久志投手が早くも10勝の大台に到達。

2008/06/15 22:57 Written by Narinari.com編集部

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プロ野球も開幕から2か月強が経過し、全球団が60試合以上を消化。シーズン144試合の折り返し地点までもうすぐのところまで来ているが、6月15日、広島のコルビー・ルイス投手と楽天の岩隈久志投手の2人がそれぞれ勝ち星を挙げ、早くも10勝の大台に到達した。ルイス投手の広島は84試合、岩隈投手の楽天は81試合を残しての二ケタ勝利だけに、2003年に阪神の井川慶投手とダイエー(当時)の斉藤和巳投手が達成して以来、5年ぶりの「20勝投手」誕生に期待がかかる。

参考までに、昨年の最多勝投手が10勝の大台に到達した日を振り返っておくと。16勝8敗でセ・リーグ最多勝を獲得したヤクルト(現巨人)のセス・グライシンガー投手は7月6日。同じく17勝10敗でパ・リーグ最多勝を獲得した西武の涌井秀章投手は6月29日。このことからも、今年は2投手が早いペースで勝ち星を積み重ねていることが分かる。

ルイス投手は昨年オフに広島に入団。2007年シーズンはアスレチックスで26試合に登板し、0勝2敗、防御率6.45と平凡な成績に終わっているが、3Aでは主に先発で起用され、15試合に登板、8勝3敗、防御率1.88の好成績を残していた。広島とは年俸9,500万円+出来高の契約だが、5月には月間MVPに輝き、6月15日現在、15試合に登板し、10勝4敗、防御率2.16と、年俸以上の見事な活躍を見せている。広島は外国人選手のスカウト力が高く、高い年俸を払わなくても良い選手を獲得してくる球団としても有名だが、またしても優良外国人選手を発掘したことで、さらにその評価を高めそうだ。

一方の岩隈投手は、2003年と2004年にともに15勝を挙げた元「近鉄のエース」。オリックスとの合併余波で楽天に籍を移してからも、当然エースとしての活躍が期待されていたものの、2005年は9勝15敗、2006年は1勝2敗、2007年は5勝5敗と、近鉄時代の面影を感じさせない背信投球が続いていた。これはこの3年間に肩、背中、ひじなどを故障したことや、かつて岩隈投手の象徴的なピッチングフォームだった2段モーションが禁止されたことなどが影響しての低迷だったが、そうした諸問題がすべて解決した今季の岩隈投手は開幕から獅子奮迅の活躍。好調続く楽天躍進の原動力となっている。

果たして、2003年以来5年ぶり、1990年以降を見ても4人しかいない20勝投手の誕生なるか。まだ気が早い話ではあるが、残りのシーズン、2投手の活躍から目が離せなそうだ。

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