いまやお財布以上に肌身離さず持ち歩き、触れている人が多い携帯電話。やや依存気味に、仕事中や授業中でも携帯電話を見ていないと落ち着かないという人も少なくない。そうした人にとって「オアシス化」しているとも言われるのがトイレ。周囲の目を気にしなくて済む「個室」のあるトイレは携帯電話を使うには格好の場所だが、そんな「トイレでの携帯電話利用の実態」についてアイシェアが調査を実施、結果を公表した。

この調査はアイシェアが提供する「CLUB BBQ」のケータイ会員（20〜49歳）の男女を対象に実施したもの。まず、「あなたはトイレで携帯電話の利用をしたことがありますか？」との質問を投げかけたところ、半数以上（50.9％）は「トイレでは携帯は利用しない」だった。ただ、「トイレで携帯を頻繁に利用する」と「トイレではたまに利用する」を合わせた「トイレで携帯を利用する」は49.1％で、「使う派」と「使わない派」の数字は拮抗していることが分かる。

次に「どんな操作をしますか？」と聞いたところ、圧倒的に多かった（87.4％）のは「メール」。次いで「ニュース確認」（25.2％）、「通話」（21.4％）、「mixi・モバゲーなどSNS閲覧」（18.1％）、「アプリ」（17.3％）、「ワンセグ・動画再生」（5.8％）と続いた。全体的に、何か（メール、ニュース、SNS）が「更新されている」のが気になってトイレで携帯電話を利用する人が多いようだ。

さらに、「携帯操作目的のためだけにトイレ（トイレの個室）を利用したことはありますか？」と問うたところ、「頻繁にある」（2.0％）と「たまにある（ほとんどない）」（28.7％）を合わせた「ある」が30.7％に。トイレの「オアシス化」の実態が、数字にも現れている。

ちなみに、なぜトイレで携帯電話を利用するのか、自由回答で意見を求めたところ、その理由として「隠れるため」「勤務中の利用が禁止だから」「仕事の勤務中にメールチェックできる場所はトイレの中くらいなので」などが目立った。このことからも、「携帯電話を使える場所を求めてトイレに流れ着く」という「トイレ難民」は確実に存在していることが分かる。

トイレでの携帯電話利用に対しては、「個室の回転率を落とす」「仕事をサボっている」などの批判もあり、賛否が分かれるところ。皆さんは職場や学校のトイレ（個室）での携帯電話利用、どう思う？