映画評論家&監督の水野晴郎さんが76歳で死去、肝不全のため。

2008/06/11 12:42 Written by Narinari.com編集部

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「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」名ゼリフで人気を集めた映画評論家としての顔と、映画「シベリア超特急」シリーズの映画監督としての顔を併せ持つ水野晴郎さん。そのキャラクター性の高さや「シベリア超特急」のカルト的な人気から、近年は若者から支持されてきたが、6月10日に亡くなったと東京スポーツがスクープ、日本テレビやテレビ朝日、TBSも東京スポーツを引用する形で訃報を伝えている。(追記:10日午後、東京都内の病院で肝不全のため亡くなったことが明らかになった)

水野晴郎さんは1931年岡山県生まれ。幼少期は満州で生活し、引き揚げ後は再び岡山に戻り、映画館に足繁く通う青年期を過ごした。その後、郵便局員の仕事を辞めて映画界に飛び込み(20世紀フォックスに入社)、日本ユナイト映画を経て独立。1970年代から日本テレビの映画番組に登場するようになり、「いやぁ、映画って本当にいいもんですね」名ゼリフが誕生することになった。

1996年からは自ら監督、原作、脚本、プロデュースを手がける「シベリア超特急」シリーズの製作を開始。低予算映画のため、いわゆる「B級映画」にカテゴライズされる作品ではあるが、水野晴郎さんの豊富な人脈によって、過去のシリーズにはかたせ梨乃、草笛光子、淡島千景、寺島しのぶ、三田佳子、宇津井健、丹波哲郎、岡田眞澄などの大物も出演した。なお、同シリーズの監督名は「水野晴郎」ではなく、「マイク・ミズノ」を名乗っている。

4月には、「呪怨」でハリウッドデビューも果たした清水崇監督などがメガホンを執る「シベリア超特急」のアニメ版をマッドハウスが制作すると発表されたばかり。また、7月8日には東京・新宿のロフトプラスワンで「水野晴郎のお誕生日会」が企画され、すでにチケットも販売が始まっていた。

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