ナンシー関の七回忌に合わせ回顧展開催、ハンコ5,000個強も展示。

2008/06/06 09:36 Written by モノメトロ編集部

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世界初の消しゴム版画家であり、テレビの話題を中心にしたコラムニストとしても活躍したナンシー関が、39歳の若さでこの世を去ってからもう6年。年月が経てば経つほど、ナンシー関と肩を並べられるほどの「才能」がなかなか現れない現状から、今なおその死を悔やみ、存在感の大きさを痛感しているファンは多い。そんなナンシー関の七回忌に合わせ、東京・渋谷のパルコファクトリー(渋谷パルコ・パート1)で回顧展「ナンシー関 大ハンコ展 見た! 彫った! 書いた! 39年の人生と全仕事」が始まった。開催期間は6月15日まで。

同展の目玉は、ナンシー関が生涯にわたって彫り続けた、約5,000個強もの消しゴム版画の原版(ハンコ)の展示。すべてのハンコが一同に会し、一般に公開されるのは今回が初めての試みだ。

また、コラムニストとして活躍した雑誌など、誌面を一気に俯瞰できるブースや、消しゴム版画を制作していた仕事場の再現、仕事仲間や友人、ナンシー関を慕っていた有名人などからのコメントを紹介する。会場ではほかに、現在発売中のナンシー関の全書籍や、回顧展を記念したグッズなども販売。ナンシー関を近くに感じられる、ファンには嬉しいイベントと言えそうだ。

[開催要項]
期間:6月5日〜6月15日
時間:10:00am〜9:00pm
入場料:一般300円、学生200円、小学生以下無料
会場:PARCO FACTORY パルコファクトリー(渋谷パルコ パート1 / 6F)

☆ナンシー関 プロフィール(回顧展公式サイトより)
消しゴム版画家、コラムニスト。
1962年7月7日、青森県青森市棟方志功記念館そばに生まれる。高校卒業後上京。法政大学在学中に消しゴムでハンコを彫りはじめ、その中の「丁稚シリーズ十連作」が、えのきどいちろう氏の目に触れプロの消しゴム版画家となる。当時「ホットドッグ・プレス」編集者だったいとうせいこう氏に「ナンシー」と名付けられる。その後遅れてコラム等の執筆でも才能を発揮する。彫った消しゴム版画の数は5,000点強にものぼる。2002年6月12日逝去。

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