中田英寿氏がプレミアで現役復帰? マンCが獲得の意向示す。

2008/06/02 18:11 Written by コジマ

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2006年のサッカー、ワールドカップ(W杯)ドイツ大会を最後に引退した後、「旅人」として世界中で放浪生活を続けているサッカー元日本代表MFの中田英寿氏。しかし、サッカー選手としての注目度は依然として高く、現役復帰を望む声は常に上がっている。先日は、自らが主催するエキシビション試合「+1フットボールマッチ」(6月7日、日産スタジアム)の出場に向け、J2湘南の練習に参加したり、J1東京Vや同柏との練習試合を行ったりして健在ぶりをアピールした。

ジョゼ・モウリーニョ氏率いる世界選抜と釜本邦茂氏率いる日本選抜が対戦するこの「+1フットボールマッチ」は、発表されている出場選手が中田氏のみにもかかわらず、チケット6万7357枚が完売。国内サッカー史上最多観客動員数を記録した2002年日韓ワールドカップ(W杯)決勝のブラジル−ドイツ(6万9029人)に迫る勢いで、これだけでも中田氏の人気ぶりが分かるのだ。

6月1日には、オセアニア王者のワイタケレ(ニュージーランド)が12月に日本で開催されるクラブW杯期間限定で加入要請をしていると日本サッカー協会の川淵三郎キャプテンによって明らかにされたが、さらに、イングランド1部プレミアリーグで現役復帰する可能性が浮上していることをサンケイスポーツがスクープした。

同紙によると、中田氏獲得の意向を示しているのは、プレミアリーグの古豪マンチェスター・シティ。同じくマンチェスターを本拠地にしている強豪マンチェスター・ユナイテッドに比べると見劣りするが、地元市民からはユナイテッド以上に愛されており、音楽ファンの間ではオアシスのギャラガー兄弟が熱烈なファンであることで知られている。

会長のタクシン・チナワット前タイ首相のもと、マンCはアジア戦略を進めているそうで、昨年11月にはMFスリー・スカ選手、DFキアットプラウット・サーイウェーウ選手、FWティーラシン・デーンダー選手の3人のタイ代表を獲得している。中田氏の獲得は、そのアジア戦略の象徴だという。また、今季は開幕ダッシュに成功したものの、MFエラーノ選手の不調によって急降下したチームにとっても、中田氏の加入は大きな戦力となりそうだ。

マンC幹部は「日本で試合に出場すると聞いているが、彼に現役復帰する意思があるなら歓迎だ。オファーを出す準備を進めたい」(サンケイスポーツより)としており、それを裏付けるかのように中田氏の自主トレ場所としてバンコクにあるタイ軍所有の練習場を提供し、「+1フットボールマッチ」への協賛を持ちかけているのだとか。

これに対して、中田氏側の関係者も「(復帰の)可能性があるとすればマンチェスター」(同)と言い切っており、中田氏本人も5月末のインタビューで引退後初めて現役復帰を否定しなかったことから、マンCでプレーする可能性はゼロではない模様。中田氏にとっても、05年8月から引退までプレーしていたプレミアリーグでの復帰は悪くない話ではないだろうか。

サンケイスポーツは「+1フットボールマッチ」で現役復帰に関する何らかの発言がある可能性も指摘しており、6月7日は別の意味でも日本中の注目を浴びそう。「復帰させる」と宣言したラモス瑠偉・東京V常務取締役の説得にも期待だ。

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