デザートや菓子は女性のものという印象が強いが、洋菓子とちゃんこの店をプロデュースする芝田山親方(元横綱・大乃国)の著書「第62代横綱・大乃国の全国スイーツ巡業」が好評を博すなど、近年は男性からも熱い視線を浴びている。こうした中で、地域コミュニティサイト「Lococom」がJR西日本が共同で「東西社会人男女のライフスタイルとスイーツ意識調査」を行ったところ、首都圏ではOLに比べてビジネスマンのほうが「最新流行のスイーツ」などにかける金額が上という結果が出た。これを受けて同サイトは、「首都圏の男性は『オトメン』化が進行中!?」としている。
この調査は、3月10日から28日に首都圏1都3県および京阪神在住の20代、30代の社会人男女を対象とし、インターネットを介して行われたもの。有効回答者数は823人(男性176人、女性647人)だった。
平日の自由時間は、首都圏のビジネスマンが2時間25分/OLが2時間24分、京阪神のビジネスマンが2時間24分/OLが2時間55分とほとんど差が出なかったが、首都圏OL全体の38.8%が「仕事や生活が忙しいので、移動中に気軽に立ち寄れる場所にカフェがあれば良いと思う」と回答、京阪神OLとは13%以上も数字に違いが出た。全体的に首都圏のビジネスマンとOLは「カフェは忙しい自分を癒すため」という意識が高いようだ。また、カフェやデザート自体への関心も「東高西低」の傾向にあった。
しかし、「スイーツ一個につき、かけても良いと思う金額」については、「海外で修行した有名パティシエのスイーツ」に対しては首都圏OLが平均879.6円で最高だったものの、「ステイタス感のある老舗のスイーツ」「今雑誌やテレビで話題の店のスイーツ」「芸能人御用達、あるいはテレビなどで紹介していたスイーツ」「最新流行のスイーツ」に対しては京阪神OLがトップ。中には「海外で修行した有名パティシェのスイーツなら1個9,050円でも構わない」とする意見もあったという。
一方、「地元で知る人ぞ知る隠れた名店スイーツ」「近所にあって毎日でも食べたいと思うスイーツ」に対しては首都圏ビジネスマンがトップとなっており、「最新流行のスイーツ」でも首都圏OLを上回る結果に。これに対して、有名店「モンサンクレール」のオーナーパティシエ辻口博啓氏は「確かに、『モンサンクレール』をオープンした10年前に比べて、男性客の数は増えています」「関東では男性に比べて女性の方が立場が強いことも多く、付き合いを円滑に進める上でもスイーツにお金をかけることが大事なのだと思います」との見解を述べている。