ヤンキース井川投手が帰国を希望? ESPNが「ホームシック」と報道。

2008/05/31 13:14 Written by コジマ

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5月9日のデトロイト・タイガース戦でメジャー自己最短KO&最多被安打という失態を演じ、同15日にマイナー落ちしたニューヨーク・ヤンキースの井川慶投手。ともに開幕前「崖っぷち」とされていたチームメイトの松井秀喜外野手が、ア・リーグ打率トップの.330をマークするなど好調をキープしているのと対照的だ。地元紙に「48億円のモップ」と揶揄されたため、米国のファンからは「井川“ザ・モップ”慶」という不名誉なあだ名まで付けられている。

井川投手の降格に当たって、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「彼はかなり落ち込んでいると思うが、チームは先発左腕として期待している」とコメントしていたが、再昇格への道は厳しい模様。2011年まで総額2000万ドル(約21億円)の契約を結んでいるものの、球団はトレードを画策しているようで、獲得球団がなければマイナーで飼い殺しとなる可能性もささやかれているのだ。

こうして微妙な立場になっている井川投手が、「ホームシックにかかっているのではないか」と米スポーツ専門局ESPNの公式サイトが伝えている。同局の記者ジェイソン・スターク氏によると、井川投手は昨オフの段階で球団に日本に帰る方法がないかと尋ねたのだとか。それを受けてヤンキース側はさまざまな方法を模索したものの、打開策が見つからなかったことから、井川投手はあきらめたという。マイナー落ちした際に見せた井川投手の寂しい表情が思い出される。

ヤンキースは、04年オフに4年総額3995万ドル(約42億円)で獲得しながらも、故障と交通事故によるケガで期待を裏切ったカール・パバーノ投手を抱えているが、スターク氏は「パバーノ同様、井川がヤンキースから消えるのは間近だ」としている。今回の噂は2人の球団関係者に聞いたとしているので真偽は定かではないが、いずれにせよ井川投手が苦しい立場にあることは変わりないようだ。

今回の報道を受けて、「もはやヤンキースは井川を切るべきだ。フロントはサンディエゴ(パドレス)やボストン(レッドソックス)へ移籍して彼が活躍することを恐れているようだが、レッドソックスが彼に興味を示しているという噂は、井川を在籍させてわれわれを困らせようとするボストンの策略だろう」とする米国のヤンキースファンも。このファンは、5月12日にレッドソックスが井川投手の獲得を画策していると報じられたときも「欲しいなら獲ればいいじゃないか。誰も文句言わないよ」としていたので、もともと井川投手のことが好きではないのかもしれない。

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