MLB公式サイトが「日本人選手加入は不可欠」、福留選手らを絶賛。

2008/05/28 21:49 Written by コジマ

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1995年に野茂英雄投手がロサンゼルス・ドジャースに移籍して以来、米大リーグ(MLB)での日本人選手の活躍が続いている。渡米したすべての選手が成功しているわけではないが、今季も開幕から8連勝中の松坂大輔投手(ボストン・レッドソックス)を筆頭に、打率リーグ4位の松井秀喜外野手(ニューヨーク・ヤンキース)らがリーグでも突出した成績をたたき出している。

また、今年メジャー1年目の福留孝介外野手(シカゴ・カブス)と黒田博樹投手(ドジャース)の活躍も目覚しい。5月28日の直接対決では、福留選手の2打数1安打1四球。福留選手は救援投手から勝負を決める適時二塁打を放っている。一方、黒田投手は援護に恵まれず4敗目を喫したが、6回1/3を投げて7安打2失点と粘りの投球をみせた。

この試合を受けてカブス番記者のマイク・バウマン氏が、MLB公式サイトで「日本人選手の加入は不可欠」との記事をMLB公式サイトに寄稿している。

バウマン氏は「日本人選手の存在と実力がMLBに貢献している。優秀な日本人選手の獲得はもはや珍しいことではなく、知的なことであるとさえ考えられている」とし、昨季のワールドシリーズを制したレッドソックスに松坂投手と岡島秀樹投手の2人の日本人選手が所属していたことを例に挙げ、「日本人選手を獲得することは義務ではないが、その貢献度は記録を見ても明らかだ」とした。

同氏はさらに、「黒田と福留はMLBのルーキーだが、日本球界ではベテラン選手。彼らの優れたパフォーマンスは、日本球界とMLBとの関係を成長させる」「優れた日本人選手の流入により、MLBは豊かになっている。この傾向は、MLBにとって不可欠のように感じる」と述べている。ただし、優秀な選手の流出によって、日本球界が衰退していくことには言及していない。

ちなみに、28日の試合は「Kosuke Fukudome Bobblehead Night」と称して福留選手のボブルヘッド人形が配られた。これについてバウマン氏は「たった2カ月でチームの象徴となりつつある」とし、人形を見て福留選手が「みんなから似てないって言われた」としたことについては、「彼は野球の技術が優れているだけでなく、正直な人物だ」と評している。

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