近所に響きわたるマドンナ、騒音を流し続けた英女性に実刑判決。

2008/05/28 13:43 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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古くは1974年に起こった「ピアノ殺人事件(*)」、そして記憶に新しいところでは「騒音おばさん」としてネット上でも波紋が広がった「奈良騒音傷害事件」など、騒音に関係した犯罪は日本でも珍しくないお話です。しかも、やもすると最悪の結果を招いてしまうという、恐ろしい問題でもあります。

先日、イギリスで逮捕され実刑判決を受けた33歳の女性も、数年に渡り大音響を近隣の住宅にひびかせていたトラブル・メーカーでした。

トレーシー・カービィ容疑者は過去3年間、マドンナの曲をステレオでボリューム大で流し続けていたとか。それは日中夜を問わず、近所に住む人々は眠れぬ日々を過ごしました。隣人の1人、デイビッド・ショーフィールドさんによると、

「彼女はカラオケも好きで、よく大声で歌っていたけど、叫び声にしか聞こえなくてねぇ……」

たとえどんなにマドンナが好きなファンでも、彼女の家の周りに住んだら、飽き飽きしそうな話です。

カービィ容疑者の住む地区では、自治体が今までに11回も警告を出し、20,000ポンド(日本円にして約410万円)にも及ぶ罰金を課していたそうなんですが、彼女の行いは収まらず。なにしろステレオを没収しても、知人からまた借り受けて曲を流していたというから、ある意味筋金入りですね……。

最終的には逮捕されることになったカービィ容疑者。裁判で有罪を認め、90日間の実刑判決を受けました。とりあえず近隣の人々は胸を撫で下ろしたことでしょう。

しかし、驚きなのがカービィ容疑者は3児の母だということ。一緒に住む自分の子供たちを、常に騒音の中に居させることに、何の躊躇も感じなかったんですかねぇ(汗)?


*1974年8月28日に、神奈川県営住宅で発生した事件のこと。犯人の男性がピアノの音がうるさいとして、隣人の母子3人を殺害した。騒音に絡んだ殺人事件の第1号として知られている。

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