阪神・赤星選手が観客にブチギレ「入ってねえんだよこの野郎!」。

2008/05/25 16:55 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


プロ野球の両リーグ入り乱れて戦うセ・パ交流戦が、今年も5月20日から始まった。24日現在で4戦全勝の日本ハムが首位となっており、2年連続での交流戦優勝に向けて順調な滑り出しをしている。

こうした中で、5月24日にヤフードームで行われたソフトバンク−阪神2回戦では、前日の同カードで大敗したセ・リーグ首位の阪神が、九回2死から4点を入れる大逆転で勝利し、2リーグ制後では球団史上2番目の早さとなる46試合目でセ・リーグ30勝一番乗りを果たした。

1点差で迎えた九回、阪神は鳥谷敬内野手、ルー・フォード外野手の連続ヒットで二、三塁としたものの、その後はソフトバンクの新守護神D・J・ホールトン投手に2者連続で三振に切って取られた。しかし、藤本敦士内野手が四球を選んで満塁となると、八回の代走から試合に出場していた赤星憲広外野手が、カウント2-3から左前へ逆転の2点適時打。続く新井貴浩内野手も中前へダメ押しの2点打を放っている。

こうして逆転勝利の立役者となった赤星選手は、試合後のヒーローインタビューで「ぼくも興奮しました」などとコメントしながらも、どこか上の空。インタビュアーの「あの場面でずいぶんと厳しい対決になりました。最後の手応え、どんな読み、どんな狙い、いろいろとあったと思うんですけど」という問いに答えている途中で突然、観客席に向き「入ってねえんだよ、この野郎! オマエ」と語気荒く怒りをぶつけた。

これは、敵地のためヒーローインタビューの場内放送がなかったことから、ファンが「聞こえないんだよ!」などの野次を飛ばしていたことに赤星選手が「マイクが入っていない」と反論したもので、その後は観客も黙り、インタビューを続行している。

しかし、この様子は放送されたため、中継を見ていた人たちが驚き、ネットで話題となっている。「とりあえずインタビュー終わってから切れろよ」「阪神で唯一まともな選手だと思ってたのに…」との批判も噴出しているが、赤星選手の温厚な人柄を知る人からは「赤星が怒るとは珍しいな」「優等生の赤星が切れるぐらいだからヤジが悪いんだろう」「野球って観客調子乗りすぎなんだよこれぐらい言ってやった方が良いって」など、擁護する声が多数を占めている。中には「マイクの事ぐらいでキレすぎだろ 本当はもっと酷い野次なんじゃないのか?」などの憶測もあるほどだ。

盗塁の数だけ病院や福祉施設に車いすを寄付しており、昨年4月にはその車いすがネットオークションに出品された際にも、怒らずに「普通では考えられない。1人の情けない人のために…」と落ち込んでいた赤星選手。そのため「人間臭いのがえらい好感でした」など、逆に好印象を受けたとする意見も目立っている。ただ、中継を見ていた子供たちにとって、今回の“暴言”がショックだったのは間違いないだろう。赤星選手も試合後に反省しきりだったようだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.