M・シューマッハ氏がバイクレース初参戦、転倒も「楽しかった」。

2008/05/19 17:15 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


ワールドチャンピオン獲得回数、優勝回数、通算獲得ポイントなど数々の記録を塗り替え、2006年に現役を引退した元F1ドライバーのミハエル・シューマッハ氏。昨年からは古巣フェラーリのアドバイザーに就任したためレース場へ姿を見せることが多く、ファンを喜ばせている。

また、F1マシンの走行テストに参加してトップのタイムを記録するなど、ドライビングテクニックはいまだ衰えていないようだ。昨年12月には、飛行機の出発時間ギリギリだったために自らタクシーのハンドルを握り、レースさながらの技術を駆使して空港まで運転したことが話題となった。

シューマッハ氏はスキーやサッカーなどとともにバイク好きとして有名で、その腕前は、ロードレース世界選手権(MotoGP)用マシンのテスト走行で現役トップライダーと遜色ない記録を出したほど。草レースにも参加しており、二輪レースの才能もあることを示している。元MotoGP(当時はWGP)チャンピオンの原田哲也氏とも交流があるのだとか。

そんなシューマッハ氏が、バイクの公式レースに初出場した。出場したのは、5月18日に開かれたドイツ・スーパーバイク選手権。出場するためにライセンスを獲得しており、「シュトゥットガルト在住のマルセル・ニーデルハウゼン」という偽名でエントリーしたが、すぐにシューマッハ氏だと知れ渡ってしまった模様。

ホンダ「CBR1000」にまたがって臨んだ予選では39台中37位。2度行われた決勝のうち、1レース目では28位でゴールしたものの、2レース目では7つ順位を上げたところで転倒し、リタイアを余儀なくされた。草レースでも上位に入賞した経験を持つシューマッハ氏だが、公式レースでは思うようなライディングができなかったようだ。

全体で28位に終わった今回のレースについて、シューマッハ氏は「物事を学ぶというのはハードなものなんだよ」(FMotorsports F1より)とコメントしたが、転倒によるケガもなく「信じられないくらい楽しかった」(共同通信より)とご満悦の様子。今後のバイクレースへの出場は未定としているが、またサーキットに戻ってくることは間違いないだろう。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.