アレックス・ラミレス外野手、セス・グライシンガー投手、マーク・クルーン投手と投打の大補強を行って今季に臨んだ巨人。しかし、主力選手の相次ぐケガと不調もあって、現在借金3で4位、5月17日の広島戦で負ければ再び5位に転落する。
こうした状況で、ファンからの厳しい視線を一身に浴びているのが原辰徳監督。球団史上最悪の開幕5連敗という不名誉な記録を打ち立てた際には、スタンドから容赦ない罵声が浴びていた。巨人はそんな原監督に見切りをつけ、来季に向けた後任監督を探し始めているのだとか。内外タイムスによると、解説者の江川卓氏と引退したばかりの桑田真澄氏の、2人の巨人OBがリストアップされているという。
同紙は、「巨人のフロントは、今年はあきらめた、と腹を決めたそうです。つまり、原監督は今季限り、ということ。この秋の練習に向けて新監督の候補にあたっている、と聞いています」という“事情通”の話を紹介して水面下で原監督解任に動いていることを示したうえで、「2人ともヤル気マンマン」など、担当記者やテレビ関係者、大物OBらのコメントを紹介し、両氏の監督就任の可能性を探っている。
江川氏は以前にも監督候補に挙がっていたが、年俸面や監督就任による収入源を懸念して拒否したといわれている。しかし、「江川の解説はもうあきられている。本人も感じているようだ。そろそろ他の道をと考えているらしい。といって野球以外に使えない。巨人監督の座は魅力だし、借金問題もまだあるようだが、正式要請があれば二つ返事ではないですかね」(内外タイムスより)だそうで、「察するに、江川は副業の収入も保証しろ、ということになるでしょう。条件が合えばということになるが、彼にとって再び訪れたチャンス。OB会から異論が出るかもしれないが可能性はある」(同)のだとか。
一方、桑田氏については「巨人ファンは桑田が好きなんですよ。桑田もそれを知っている。アメリカから帰国したとき、引退などと格好つけていたが、実際はクビだから大恥をかいたわけ。それでも野球知識は豊富だし、少なくとも原や江川よりも緻密な野球をするはず」(同)と担当記者からの評価は高いようで、大物OBも「桑田は素直に受けるのではないか。利口なところがあるから、その辺は分かっているはず。桑田監督ならOB会はまとまるのではないか」(同)としているのだ。
これについて、ネットでは「江川がそんな貧乏くじ引くわけ無い」「桑田はまだ早いだろ」などの意見が飛び交っており、江川氏に人望がないことも指摘されている。その一方で「江川も桑田も野球に関しては真摯だからいいんじゃない?」「今よりは人気も高まるだろ」など就任に好意的なコメントも見られるが、吉村禎章2軍監督を推す声も少なくない。
内外タイムスによると、新監督の話は夏場に浮上してくるそうで、現在は“調整中”なのだとか。それまでにチーム状況が良くならなければ、「原監督解任」は現実のものとなりそうだ。