秋葉原の「段ボール肉まん」閉店、「アキバ名物」のひとつ姿消す。

2008/05/13 19:12 Written by Narinari.com編集部

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昨年夏、北京テレビの潜入取材をもとに、中国のメディアが一斉に報じた「段ボール肉まん騒動」。北京市内の露天商が、苛性ソーダに浸して柔らかくした段ボールをひき肉と混ぜ、材料費を浮かせていた……という驚愕の報道は、「食の安全」への意識が高まりを見せている日本においても大きく報道された。後に続く冷凍ギョーザの殺虫剤問題とともに、「中国の食品意識は大丈夫なのだろうか」と、真剣に考えさせられる契機となった一件とも言える。

ただし、「段ボール肉まん」はその後、北京テレビが「やらせ報道だった」と認め謝罪。一応は「段ボール肉まん自体がウソ」で決着が付いているが、世界的に報道が過熱するのを避けたかった中国政府が圧力をかけ、「段ボール肉まん自体がウソ」というウソをつかせたとの根強い意見もある。結局真相は闇の中だ。

さて、そんな「段ボール肉まん」報道に湧いていた昨年、「食品偽装問題を風化させてはならない」との思いから、12月12日に東京・秋葉原にオープンしたのが「段ボール肉まん」を販売する肉まん店「毬琳(まりりん)」。本当の段ボールが入っている……わけではなく、段ボールの容器に肉まんが入っているという、ジョーク系のお店だが、オープン時には衆議院議員の麻生太郎氏から花が届くなど、アキバ系メディアを中心に大きな話題を呼んでいた。そして、すぐに「アキバ名物」として知られることに。

あれから約半年。「毬琳」は当初から半年間の期間限定店舗として営業を開始したため、実は5月11日をもって閉店してしまった。販売していた「男の塩味 官能系」「女の醤油 癒し系」の2種類の肉まんは、どちらも肉汁がたっぷりで美味しいと評判だっただけに、閉店を惜しむファンも少なくない。ただ、秋葉原の実店舗は閉店したものの、「毬琳」の公式サイトで全国へ配送はしてくれるようなので、まだ未体験の人や、「段ボール肉まん」の味が忘れられない人はぜひお試しを。まあ、秋葉原で食べるからこそ、意味があるのかもしれないが……。

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