品川区が最多、引っ越し予定者必見の東京「幸せな街」ランキング。

2008/05/12 21:22 Written by コジマ

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入学や就職など、この春に東京で新生活をスタートした人も多いと思うが、毎年5月を過ぎると「評判と違う」という意見もちらほら。現実とのギャップに落胆している人は少なくない。また、人気の街は家賃が高額なため、妥協して住んだ土地に不満を抱いているケースもあるようなのだ。

こうした中で、5月12日発売の「週刊ポスト」が東京23区と周辺市の計70駅を対象とした「幸せな街」ランキングを掲載している。東京の住みたい街といえば「東京ウォーカー」のものが有名で、最新の調査では「吉祥寺」(武蔵野市)が「住みたい街」「住んで良かった街」の両方で4年連続1位。gooの「2008年首都圏で住みたい街ランキング」でも「吉祥寺」が1位となった。しかし、今回の調査では、「調布」(調布市)が167ポイントを獲得して1位になったほか、2位の「旗の台」、3位の「大崎」、5位の「武蔵小山」、8位の「大井町」と品川区から4駅がランクインするなど、前出の調査とは違う結果が出ている。

この調査は、「治安」「住環境」「利便性」「教育」の4つの項目で各街(駅)を評価したもの。それぞれ「犯罪発生率」「交通事故発生率」「不動産賃料」「平均所得」「物価」といった他の調査でも見られる要素はもちろんのこと、治安に「デリヘルの数」、住環境に「住民1人当たりの公園面積」「自殺率」、利便性に「1万人当たりのコンビニの数」「1000人当たりの病床数」などを含めている点が興味深い。

「調布」は各要素でトップ10入りはしていないものの、治安A、住環境A、利便性B、教育Bでトップの167ポイントを獲得。同誌は「新宿まで特急で15分というアクセスながら自然は豊か。付近には深大寺など古刹名勝多数」と評している。2、3、5、8位とトップ10中最多ランクインの品川区は、いずれも商店街の充実が評価された。また、4位の「護国寺」(文京区)は治安と教育がA評価を受けており、文京区も「私立中進学率」でトップの39.5%となっている。

他の調査でも人気の高い「三軒茶屋」(世田谷区)と「自由が丘」(目黒区)は7、11位に入ったが、「吉祥寺」や「中目黒」(目黒区)、「恵比寿」(渋谷区)などはトップ10入りできなかった。

治安面では「犯罪発生率」「交通事故発生率」「デリヘルの数」であきる野市がいずれもトップ(最少)となっており、住環境の「自殺率」は1万人当たり1.00で2番目に少なく「公園面積」でも1人当たり397.7平方メートルとダントツ。ただ、都心へのアクセスの悪さに加え、「コンビニの数」で49区市中46位(1万人当たり2.7店)、「私立中進学率」で同46位(7.3%)などが足を引っ張って同市内の駅はトップ10入りできなかったようだ。

また、各項目の1位は「不動産賃料」が「西高島平」(板橋区、5621円/坪)、「平均所得」が港区(565万7000円)、「キャベツの値段」が「中野」(中野区、141円)、「コンビニの数」が千代田区(45.4店/1万人)となっており、ワースト1は「犯罪発生率」と「交通事故発生率」が千代田区(116.7件/1000人、32.4件/1000人)、「デリヘルの数」が豊島区(329店)、「不動産賃料」が汐留(港区、1万9179円/坪)、「平均所得」が武蔵村山市(144万6000円)、「公園面積」と「自殺率」が台東区(0.5平方メートル/1人、3.81/1万人)「キャベツの値段」が「広尾」(渋谷区、375円)となっている。

詳細なデータや解説、そして「各駅対抗! 街の美女図鑑」「豆腐店の数」「地震に弱い街」などは誌面を参照のこと。


◎東京「幸せな街」総合ランキング ベスト11(週刊ポスト調べ)
1位 調布(調布市)
2位 旗の台(品川区)
3位 大崎(品川区)
4位 護国寺(文京区)
5位 武蔵小山(品川区)
6位 月島(中央区)
7位 三軒茶屋(世田谷区)
8位 大井町(品川区)
9位 成城学園前(世田谷区)
9位 二子玉川(世田谷区)
11位 自由が丘(目黒区)

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