東南アジア諸国では「果物の王様」と呼ばれ、愛食されているドリアン。ねっとりしたクリームチーズのような食感と、鼻を突く強烈なニオイは、食べ慣れると次第に病みつきになってくる……とは言うものの、その域に到達できる日本人はそう多くはない。そんなドリアンをプリンにしてしまった、その名もズバリ「ドリアンプリン」をフジッコが発売することになった。6月1日から3か月限定販売で、価格は136円(税込み)。
「ドリアンプリン」は、フジッコが展開しているアジアンテイストのデザート「アジアンセラピー」シリーズの夏向け商品として発売されるもの。ドリアンの特徴であるコクとまろやかな甘み、トロリとしたなめらかな食感を楽しめるという。そして誰もが気になる独特なニオイは、ある程度残しつつも、日本人が気軽に食べられるよう控えめに仕上げ、また、隠し味にココナッツやバナナを加えることで、食べやすい味になっているそうだ。
フジッコは、日本におけるドリアンの認知度が高いにも関わらず、実際に食べた経験がある人が36%(フジッコ調べ)しかいない点に着目。そしてドリアンを日本で購入しようとしても、百貨店やフルーツ専門店など一部の店舗でしか販売されておらず、価格も数千円と高級で手が出しづらいことから、ドリアンの「美味しさ」を伝えるために「ドリアンプリン」を開発した。
余談だが、ドリアンは一度食べるとやみつきになり、借金してまで毎日食べたくなるという例えから、東南アジアでは「悪魔のくだもの」と呼ばれることも。また、ドリアンは1個あたり1,000キロカロリーと非常にカロリーが高く、本場のタイではたくさん食べ過ぎてカロリー摂取過多となり、死亡に至るケースが毎年のように報告されている。タイ保健省が「ドリアンの食べ過ぎに注意」との警告を出すこともあるほどだ。
ちなみに、生食の果物で最もカロリーが高いのは「森のバター」ことアボカドで、ドリアンはアボカドに次ぐ2位(3位はバナナ)。ただし、フジッコの「ドリアンプリン」は98キロカロリーと、意外に低カロリーだ。