親方衆と現役力士が大相撲夏場所を予想、優勝は朝青龍か白鵬か。

2008/05/09 18:55 Written by コジマ

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2横綱体制が復活し、盛り上がりを見せている大相撲。今年の初場所では横綱朝青龍の謹慎中に2連覇していた横綱白鵬が優勝したが、2場所連続で横綱同士の相星決戦となった春場所では、千秋楽で朝青龍が白鵬を“秒殺”し、貴乃花親方と並ぶ歴代4位タイとなる22度目の優勝を決めた。復活優勝を遂げた朝青龍は、大阪府立体育館に詰め掛けたファンに向け「ワシは大阪好きやで。ほんまに好きやで。まいど、おおきに!」と喜びを爆発させていた。

こうして、朝青龍復帰後の対戦成績が1勝1敗となった両横綱、5月11日に初日を迎える夏場所でも当然ながら優勝の期待が集中している。そんな中で、東京スポーツが親方衆と現役力士を徹底取材し、夏場所優勝の予想を掲載した。それによると、親方衆の予想は白鵬に集中し、現役力士は朝青龍を支持するという、意見が真っ二つに分かれた状況になっているのだとか。

朝青龍は春場所でいためた左ふくらはぎの状態が芳しくなく、夏場所に向けた稽古も思うようにいっていないという。その稽古を師匠の高砂親方(元大関朝潮)以上に見ているという出羽海親方(元関脇鷲羽山)は「春場所より体が小さくなったみたいだね。張りもないし元気がないな」(東京スポーツより)と述べ、迷うことなく白鵬の優勝を予想。高砂親方も朝青龍が絶好調ではないことを証言した。また、白鵬を指導する熊ヶ谷親方(元幕内竹葉山)は状態が万全であることを明言し、こちらも白鵬の優勝を予想しているのだ。

一方、東前頭5枚目栃煌山や西前頭7枚目豪栄道ら出稽古で実際に肌を合わせた現役力士は、朝青龍の強さを強調。東前頭6枚目普天王は「自分と横綱じゃ勝負になりません」と完敗を宣言している。しかし、同紙は「白鵬は出げい古に行かず、もっぱら部屋の十両クラスの力士とけい古を積んでいたため、上位力士が評価しようにもできないのが現状だ」としている。

こうして意見が真っ二つに分かれている夏場所の優勝予想だが、大相撲が盛り上がるにはここ数場所で不振が続いている琴光喜、千代大海、魁皇、琴欧洲の4大関の活躍が不可欠。特に琴欧洲はカド番のため、いっそうの奮起を期待したいのだ。ちなみに東京スポーツの調査によると、最も多くの関係者が「大穴」と予想したのは琴光喜だったという。

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