この春から第3シリーズの放送が始まった「ごくせん」は視聴率も絶好調。初回からいきなり視聴率26.4％をたたき出し、続く第2回でも24.8％をマーク、過去2シリーズの実績から「高視聴率ドラマシリーズ」と呼ばれていたが、第3シリーズでもその名に恥じない……どころか、期待以上のロケットスタートを決めていると言っても過言ではない。ストーリーのマンネリ化や役者陣の演技力不足などが指摘されることもあるが、そうした問題点も、現時点ではそれほど視聴率には影響していないようだ。

日本のドラマ史上においてもトップクラスの成功例とも言える「ごくせん」だけに、気の早い話ではあるが、第3シリーズ以降の展開が気になっているファンも多いのではないだろうか。そうした中、5月1日付けのゲンダイが映画化の情報を伝えている。要点をまとめると次のとおり。

・来年3月の公開に向けて関係各所の調整が始まっている。
・第3シリーズの好調を受け、仲間由紀恵も「ノリノリ」。
・第1シリーズの小栗旬、第2シリーズの亀梨和也、赤西仁、小池徹平らも映画版に出演する

まだ公式発表のない中での情報のため、不確定要素もあるが、近年パターン化しつつある「ドラマがヒット→映画化」の動きからすると、「ごくせん」が映画化されても何ら不思議ではない。また、「日本テレビ開局55周年記念」と銘打ち、しっかりとそれに応える結果を残している「ごくせん」だけに、日本テレビが映画化のプロジェクトを進めるのは、ごく自然な流れと言えそうだ。

製作費もスケールもアップする映画版では、過去のシリーズで中核をなした面々が出演するという。安易な過去メンバーの起用は作品の世界観や整合性を崩すとの批判も出そうだが、劇場にファンを動員する原動力となるのは間違いない。

ストーリーが第3シリーズの延長線上にあるのか、全く新しいものになるのかも含め、映画化の続報、そして公式発表が楽しみだ。

◎今後の連続ドラマの映画化例
「スシ王子！-銀幕版-」（公開中）
「相棒-劇場版-」（公開中）
「花より男子」（6月公開）
「ガリレオ」（秋公開）
「特命係長 只野仁」（12月公開）
「赤い糸」（今冬公開）※
「踊る大捜査線3」（2009年）
「SP」（2009年）
※「赤い糸」は連続ドラマと映画を同時期公開予定