前2作が高視聴率だった実績から、各局の「春ドラマ」の中で「最も数字が獲れる作品」と見られている「ごくせん」第3シリーズ（日本テレビ系）。「春ドラマ」には高視聴率ドラマを連発してきた木村拓哉主演の月9ドラマ「CHANGE」（5月12日スタート）も控えており、高いレベルでの視聴率争いが期待されているなりが、「CHANGE」に先駆けてまずは「ごくせん」の初回が19日に放送されたなりね。

同日には「ごくせん」と「学園、熱血教師、不良モノ」というコンセプトの似たドラマ「ルーキーズ」（TBS系）が放送されたほか、同時間帯の裏番組では、フジテレビが「ごくせん」潰しの刺客として映画「パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち」を放送するなど、厳しい放送環境の中で初回を迎えたなりが、そうした逆境をはねのけ、見事に「ごくせん」は26.4％の視聴率を獲得。上々のスタートを切ったなりよ。

「ごくせん」の初回は、第1シリーズが18.3％、第2シリーズが26.5％を記録しており、第3シリーズの26.4％は前作をわずかながら下回る結果。でも、第2シリーズが放送されていた2005年当時に比べると、現在は連続ドラマの視聴率が全体的に低い「冬の時代」だけに、その中でも26.4％を獲るあたりはさすがの「横綱相撲」といったところなりか。

ちなみに、「春ドラマ」でまだ放送が始まっていないのは「おせん」（火曜22時、日本テレビ系）、「ハチワンダイバー」（土曜23時、フジテレビ系）、「CHANGE」（月曜21時、フジテレビ系）の3作品で、ほかの作品はすべて初回視聴率が出そろっているなりが、現時点で「ごくせん」に次ぐ視聴率2位に付けているのは「Around40 -注文の多いオンナたち-」（TBS系）なりよ。ただ、「Around40」は初回視聴率は15.7％で「ごくせん」には10％以上の大差を付けられている状態。「ごくせん」の対抗馬にはなり得ず、もし今後放送される「CHANGE」がそれほど高い視聴率を記録できないようなら、このまま「ごくせん」が「春ドラマ」の視聴率トップを独走していくことになりそうなりね。

第2シリーズでは最終回に32.5％を記録し、平均視聴率は27.8％とかなり高い数字だった「ごくせん」。今回の第3シリーズもどこまで視聴率を伸ばしていくのか、注目しておきたいところなり。