5月に歌手デビューするハリウッド女優のスカーレット・ヨハンソンが、同じくハリウッド女優のナタリー・ポートマンとともに監督デビューすることになった。2人がメガホンを執るのは映画「New York, I Love You」。ニューヨークをテーマとした短編オムニバス形式の作品で、ケヴィン・ベーコンやイーサン・ホークのほか、ナタリー・ポートマン自身も出演。さらに、オーランド・ブルームとヘイデン・クリステンセンの出演も決定しているという、豪華なキャストが集う作品だ。

「New York, I Love You」は、2006年の世界の監督18人が手がけた短編オムニバス映画「パリ、ジュテーム」に続く作品。「パリ、ジュテーム」はパリ20区のうち18の区を舞台としており、ガス・ヴァン・サント監督やクリストファー・ドイル監督、ジョエル＆イーサン・コーエン兄弟監督、諏訪敦彦監督らが参加。米国や日本では昨年公開され、異例のヒットを記録している。

「New York, I Love You」も国際色豊かな面々が集い、スカーレット・ヨハンソンとナタリー・ポートマンのほか、フランスのイヴァン・アタル監督（「ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール」など）やコロンビア出身のジョシュア・マーストン監督（「そして、ひと粒のひかり」）、ドイツのファティ・アキン監督（「愛より強く」など）、インドのミーラー・ナーイル監督（「その名にちなんで」など）、中国のチアン・ウェン監督（「太陽の少年」など）、さらに日本からは岩井俊二監督らが参加する。これに豪華な出演陣が加わるのだから、注目度は高まる一方だ。

同作は中国・上海を舞台とした「Shanghai, I Love You」（2010年公開予定）へつながることが決定しているほか、アフリカの都市を舞台にした作品も検討されているという。並み居る有名監督とともに、マルチな才能を発揮するスカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンがどんな作品に仕上げるのか、いまから公開が楽しみだ。