松本零士原作の「キャプテンハーロック」、日韓で実写映画化へ。

2008/04/13 22:39 Written by コ○助

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「銀河鉄道999」と並ぶ松本零士の名作として知られるSF作品「宇宙海賊キャプテンハーロック」。壮大なスケールで描かれた同作は、「銀河鉄道999」に比べるとややマニアックな作品ではあるなりが、1970年代から1980年代にかけて起きた宇宙を題材にしたアニメブーム(「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」なども)を語る上で欠かすことのできない作品なりよ。2002年には再アニメ化され、2007年にはパチンコ台になったほか、2007年から「ヤングサンデー」に不定期連載中の島本和彦の自伝的マンガ「アオイホノオ」にはたびたび「キャプテンハーロック」の名セリフが登場するなど、近年、再評価の機運が高まっているなりね。

そうした流れの中、今度は「キャプテンハーロック」が実写映画化されることが明らかになったなり。実写映画版を製作するのはハリウッド……ではなく、日本のゲノムエンターテイメントと、韓国のネオソルラによる合作。一部で「ハリウッド映画化」とする報道もあるなりが、米国の投資組合からの出資があるのは確かなものの、実際に技術面で製作に携わるのはネオソルラになるようなり。

スケールの大きい宇宙が舞台の実写作品と聞くと、果たして日本と韓国の技術でチープ感の漂わない映像が実現できるのかという不安に駆られるなりが、「キャプテンハーロック」は100億円規模の製作費を調達し、ハリウッド作品並みのクオリティを目指しているそう。同じく日本発のコンテンツがベースとなっている「トランスフォーマー」のような世界配給も視野に入れ、世界での興行収入は2億ドル以上を見込んでいるというなり。

ちなみに韓国で実写映画化される(された)日本のマンガやアニメ作品には、「オールド・ボーイ」(作:土屋ガロン&嶺岸信明、2004年公開)、「カンナさん大成功です!」(作:鈴木由美子、2007年公開)、「シティーハンター」(作:北条司、公開時期未定 ※香港作品とは別物)、「西洋骨董洋菓子店」(作:よしながふみ、公開時期未定)、「昴」(作:曽田正人、公開時期未定)、「生存」(作:かわぐちかいじ、公開時期未定)などがあり、ちょっとしたブームになっていることから、こうした傾向は今後も続きそうなりよ。日本の作品が海外資本で実写映画化されることに抵抗を覚える人も少なくないなりが、「キャプテンハーロック」ともども、どのような作品に仕上がるのか、注目しておきたいところなり。

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