Jリーグ・ACL連勝中の鹿島が観客数減、DF内田負傷でさらに苦境?

2008/04/10 21:38 Written by コジマ

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優勝候補のクラブが次々とつまずく今季Jリーグで、連勝街道をひた走っている鹿島。第5節が終了した時点で勝ち点15で首位に立ち、得失点差も12点と他を圧倒している。また、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)でも3連勝中で、G大阪とともにグループ首位。今季行われた試合はすべて勝利しており、勢いを取り戻した浦和と対戦する第6節は注目の一戦となりそうなのだ。

そんな鹿島に、勝てば勝つほど観客数が減るという奇妙な現象が起きている。今季はこれまで、リーグ戦とACLを合わせてホームのカシマサッカースタジアムで5試合を開催しているのだけど、リーグ戦では第1節札幌戦が2万8152人、第3節横浜M戦が2万2901人、第5節千葉戦が1万7257人と減少の一途をたどっており、平均は2万2770人。ACLも2回戦のナムディン(ベトナム)戦が7087人、3回戦の北京国安(中国)戦が6487人と、こちらも減っているのだ。

これについて、夕刊フジは「鹿嶋市の人口(3月1日現在6万5310人)が少ないとは言っても、これはサポーターに『冷たすぎるんじゃない?』って言いたい」という鹿島関係者の声を掲載し、観客数の減少が給料に影響することから、選手のモチベーション低下を懸念している。さらには、ACLの北京国安戦でDF内田篤人選手が第三腰椎横突起骨折し、2〜3週間ほど戦列を離れることとなった。内田選手は「牛乳飲んで煮干し食べて早く(骨を)くっつけます」(日刊スポーツより)と前向きなコメントを寄せているのだけど、女性人気ナンバー1選手の離脱はこうした観客数減少を加速させそうなのだ。

対する浦和は、日産スタジアムで行われた横浜Mとの開幕戦6万1246人を筆頭に、ホームゲーム2試合、アウエーゲーム2試合が今季観客動員数ベスト10入りしている。

ネットからは、「応援しなくても勝っちゃうんだから」というほか、「あの立地で水曜に行くなんて不可能」や「もう少しいい場所にあれば…」など、アクセスの悪さを指摘する声が聞こえてくる。中には、「4時に試合が終わって東京駅に着いたのが9時直前だった。まさかバスに5時間近くも乗らされると思わなかった」という人もいるようなのだ。

とはいえ、今季ワースト1となっている第5節大宮−大分(NACK5スタジアム大宮)の7399人などに比べると圧倒的に多く、試合地別の平均動員数でも横浜Mの日産スタジアム(1試合、6万1246人)、浦和の埼玉スタジアム(2試合、5万722人)、新潟の東北電力ビッグスワンスタジアム(2試合、2万8912人)、磐田の小笠山総合運動公園スタジアム(2試合、2万6713人)に続いて5位。立地条件の悪さからすると、かなり健闘しているのではないだろうか。次節の浦和戦はアウエーだけど、第7節は同じくACLに出場しているG大阪との対戦。内田選手を欠いているのは痛いながらも、第5節より多くの観客が詰め掛けることが望めそうなのだ。

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