メジャー今季年俸、イチロー外野手が日本選手トップの総合6位。

2008/04/02 23:50 Written by コジマ

このエントリーをはてなブックマークに追加


いよいよ開幕した米大リーグ。今年は故障者リストを含み16人の日本選手が開幕ロースター入りしており、米国以外では4番目に多い選手の出身国となっている。開幕から2戦連続でロサンゼルス・ドジャースの斎藤隆投手とサンフランシスコ・ジャイアンツの藪恵壹投手の投げ合いが見られたのだけど、今季はこうした“日本人対決”が例年以上に味わえそうなのだ。

こうした中で、毎年恒例となっているAP通信の開幕メジャー入り選手の年俸が発表された。故障者リストを含み855人が開幕ロースターに登録された今季の平均年俸は、昨季の294万ドルを7.1%上回る315万4845ドル(約3億2265万円)。史上初めて300万ドルを突破した。

選手別では、ニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手の2800万ドル(約28億6000万円)が8年連続でトップになったほか、ジェイソン・ジアンビ内野手が2340万ドルで2位、デレク・ジーター内野手が2160万ドルで3位と、ヤンキースの選手がトップ3を占めた。このため、ヤンキースは球団別でも約2億908万ドル(約213億8000万円)で圧倒的トップに立っている。

一方、球団別最下位になったのは、昨季最下位のタンパベイ・レイズを下回ったフロリダ・マーリンズ。昨オフは投打の要であるドントレル・ウィリス投手とミゲル・カブレラ内野手を放出したことから、昨季の3050万7000ドルからさらに下がって約2184万ドルとなった。これはロドリゲス選手やジアンビ選手の個人年俸を下回っており、チームトップのケビン・グレッグ投手は平均年俸にも満たないのだ。ウィリス投手とカブレラ選手を獲得したデトロイト・タイガースは、1億3870万ドルで昨季の9位から2位に上昇した。

日本選手の最高はシアトル・マリナーズのイチロー外野手の約1710万ドル(約17億4700万円)で、全体でも6位にランクインした。それに昨季日本選手トップだったヤンキースの松井秀喜外野手(1300万ドル、全体で41位)、ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手(約833万ドル、同104位)、ドジャースの黒田博樹投手(約743万ドル、同128位)、シカゴ・カブスの福留孝介外野手(700万ドル、同131位)が続いている。

面白いのが、上位の各球団が軒並み上昇している中で、昨季のワールドシリーズ覇者であるレッドソックスが約1億4353万ドルから約1億3344万ドルに下げたこと。これは昨季不振だったエリック・ガニエ投手を放出した影響だと思われるのだけど、マニー・ラミレス外野手やデビット・オルティス内野手ら高年俸選手を抱える一方で、優秀なファームシステムによって低年俸の若手をうまく起用していることをうかがわせるのだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.