「お荷物球団」を返上、楽天が投打ガッチリ噛み合い球団初の6連勝。

2008/04/02 19:17 Written by コ○助

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5位の日本ハムに25ゲーム差という屈辱的な大差を付けられ、38勝97敗1分の借金59で終わった球団創設年(2005年)のシーズン。チーム状態は少し上向いたものの、47勝85敗4分の成績に終わり、「定位置」とされる最下位から抜け出せなかった2年目(2006年)のシーズン。もともと他球団に比べると圧倒的に見劣りする戦力でスタートした楽天は、球団創設から2シーズンを経てもお先真っ暗な状態で、この暗闇が何年続くのかと不安に思う地元ファンも少なくなかったなりよ。あまりの負けっぷりに、まだ2シーズン終えただけにも関わらず「お荷物球団」と揶揄する声が聞こえてくるほどの惨状だったのは、記憶に新しいところなり。

でも、プロ野球ファンをはじめ、世間の楽天を見る目がガラリと変わったのは昨年のシーズン。開幕から10試合を終えた時点でAクラス(球団史上初)に入ったのを皮切りに、4月17日〜19日のソフトバンク戦では本拠地3連勝(球団史上初)、5月9日〜15日には5連勝(球団史上初)、オールスターに8選手出場(球団史上最多)、8月には山崎武司内野手が40本塁打の大台突破(球団史上初)、田中将大投手(マー君)が10勝の大台到達(球団史上初)、10月にはシーズン最終順位4位(球団史上初)と、まさに記録ずくめだったなり。山崎&マー君という投打の主軸がチームをけん引し、時に「楽天は強い」と感じさせるような試合も増えるなど、もはや「お荷物球団」と呼ぶ人はいなくなっていたなりよね。

そして迎えた4年目。昨年の楽天の強さはホンモノだったのか、その真価が問われる重要な2008年のシーズンは、いきなり開幕から4連敗を喫し、かつての「お荷物球団」に逆戻りしたかのような不甲斐ない試合が続いてしまったなりよ。でも、ここでズルズルと崩れなかったのが楽天に芽生えてきた「強さ」。オリックス、日本ハム、ロッテを相手に白星を積み上げ、4月1日には球団創設年の開幕戦以来となる1,102日ぶりの貯金「1」を作り、単独2位に浮上したなりね。さらに4月2日にもロッテを降し、ついには球団史上初の6連勝を飾ったなりよ。

まだ開幕から10試合を消化したのみで、この勢いをシーズン終盤まで持続できるかどうかを測るには早計なりが、打率.407の山崎選手、同.359のフェルナンデス内野手、同.297のリック外野手を中心とした好調な打撃陣と、完全復活を遂げた岩隈久志投手、昨年に引き続き好調な田中将大投手、2006年のドラフト1巡目で、今年は開幕から好調な永井怜投手を中心に朝井秀樹投手、一場靖弘投手、林英傑(リン・インチェ)投手を加えた盤石な先発投手陣がガッチリと噛み合っている状況は、球団創設時には考えられなかったほど充実しているなりよ。

2008年のパ・リーグをかき回す「台風の目」となりそうな今年の楽天。皆さんもぜひその戦いに注目してくださいませ。


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