泥酔の母親「財布がない」と通報、訪れた警官に児童虐待ばれる。

2008/03/28 11:32 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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児童や高齢者などに対する虐待のひとつとして「ネグレクト」という言葉が知られるようになってから、ずいぶん経ちます。本来ならこの行為自体が、言葉の認知度が高まるに反比例して、少なくなることが理想的なのですが、残念ながらいまだに悲しいニュースが後を絶ちません。

米国でも児童保護に対して以前から関心が高く、法律でも親の責任を厳しく定めています。たとえば日本では自立心を高めるために教育として、子供だけでお使いに行かせたりすることがありますが、こちらではご法度の行為なのです。

しかし、かといって米国の親が子供の安全を日本の親以上に考えているのかというと、それも一概にはいえないようで……。

NYのロングアイランドで先日逮捕されたアン・メンドーサ(42歳)も、子供に対するネグレクトの容疑で逮捕されてしまいました。しかも彼女の場合、結果的に自分で自分を通報してしまった形になったのです。

その日の朝、午前10時過ぎに自分の財布が紛失したと通報してきたメンドーサ容疑者。警察があわや窃盗か? と彼女の家を訪れたところ、その状況に大変ショックを受けたそうです。家の中は騒然として悪臭が漂い、しかもメンドーサ本人はどう見ても泥酔状態。事情を聞いてみると、なんと朝っぱらからビールを8本も空けていたと言います。

さらに、メンドーサの家にはその時2歳になる双子の娘たちがおり、彼女たちはガラスの破片や汚れたオムツが散らばる床を歩かされていたというのです……(汗)。警察はすぐにメンドーサを児童虐待の容疑で逮捕。子供たちは病院に運ばれ、身体検査の後児童保護団体に手渡される予定です。

自分が通報したおかげで逮捕されてしまった彼女ですが、それで幼い子供たちの安全が確保できたのですから、不幸中の幸いだったといえましょう。子供たちには何の罪もないのにねぇ、まったく。

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