大相撲春場所優勝の朝青龍、涙を浮かべて「まいど、おおきに!」。

2008/03/23 23:42 Written by コジマ

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3月9日から始まった大相撲春場所(三月場所)も、3月23日で千秋楽を迎えた。今場所は、3場所連続で優勝している東の横綱白鵬が4日目に安美錦に敗れ、11日目まで無敗だった西の横綱朝青龍が12、13日目に連敗。12日目には白鵬も敗れており、千秋楽は12勝2敗で並んだ2横綱による2場所連続の相星決戦となったのだ。

初場所(1月場所)の相星決戦では謹慎明けの朝青龍を白鵬が豪快な上手投げで破っていたのだけど、1場所15日制となった1949年以降で2場所以上連続の同一取組による相星決戦は過去4度あり、そのうち連勝は千代の富士(現九重親方)に勝った隆の里(現鳴戸親方)だけ。白鵬にとってはあまりうれしくないデータだったのだ。ただ、「Yahoo!ズバリ予想」では「白鵬が勝利」が2993人で、「朝青龍が勝利」の2776人をわずかに上回っていた。

こうして迎えた千秋楽の結びの一番では、攻め急ぐ白鵬のスキを突いて朝青龍が右で小手投げ。白鵬は土俵下へ転げ落ち、朝青龍はわずか3秒で22度目の復活優勝を決めた。4場所ぶりに賜杯を手にして感極まった朝青龍は、涙ぐみながら大阪府立体育会館に集まったファンへ「ワシは大阪好きやで。ほんまに好きやで。まいど、おおきに!」と関西弁で感謝の言葉を述べたのだ。優勝回数は貴乃花親方と並び、歴代4位タイとなった。

一方、4連覇を逃した白鵬は、途中まで作戦通りに運ぶ中で逆転の右小手投げは予想外だったようで、大一番で“秒殺”されたことに悔しさをにじませている。

朝青龍の復帰以降、これで横綱対決は1勝1敗。来場所以降も両横綱の活躍が楽しみなのだけど、気になるのが、ここ数場所不振の4大関の成績。今場所も敢闘賞を受賞した黒海と把瑠都がともに12勝3敗(白鵬と同じ)、技能賞を受賞した栃煌山が11勝4敗と健闘しているのに対して、琴光喜、千代大海、魁皇の3大関は8勝7敗と勝ち越すのが精一杯で、琴欧洲は9日目にケガで休場してしまった。

大相撲が盛り上がるには、大関たちの活躍が不可欠。カド番となる琴欧洲をはじめ、来場所こそ4大関の奮闘に期待したいのだ。

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