「まことちゃんハウス」完成も、楳図かずお「引っ越したくない」。

2008/03/20 15:55 Written by コ○助

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マンガ家の楳図かずおが、東京・吉祥寺に「まことちゃんハウス」と呼ばれる新居の建築を始めたのは、昨年3月のこと。本人のラッキーカラーでもある赤と白のストライプを外壁にあしらい、屋根には「まことちゃん像」を設置するという、少し奇抜な楳図かずおらしい独特なセンスが光る家なりよ。でも、この新居の概要が明らかになると、近隣住民から「閑静な住宅街の景観を破壊する」「気色悪い」「乱痴気な建物」と反発の声が上がり、裁判に発展する事態に。この件はワイドショーや週刊誌、スポーツ紙などでも盛んに取り上げられたなりよね。

ただ、訴訟を起こした「少し離れたところに住む」近隣住民はたったの2名。「景観を破壊する」が近隣住民の総意とは言えず、また、裁判は延々と続くことから工事は粛々と進められ、ほぼ完成した3月14日には新居を覆っていたシートが外される「除幕」となったなりね。これにより、初めて「気色悪い」「乱痴気な建物」とまで言われたデザインの全容が明らかになったわけなりが、実際に完成した建物の写真を見ると意外なほど素敵なデザイン。この「除幕」を伝えたmixiニュースのコメント欄にも「全然酷くない」「北欧風でかわいい」「オシャレでセンスがいい」と、称賛の言葉が並んだなりよ。そのため、大騒ぎしていた2名の近隣住民に対する批判・非難の声が強まっているなりね。

こうした中、「除幕」にあたっての感想を求めて、現在発売中の「週刊女性」が楳図かずおを直撃しているなりよ。

「完成した暁には、ご近所さんを招待して食事でもしようかと思っていたのですが、今となっては、それも……」
「(建築費は)3億円じゃ足りないけど、5億まではいってません。その間ぐらいということで、お察し下さい(笑)」
「4月には完成するでしょうが……、もう引っ越したくないです」
「住む前からイロイロいわれちゃったので、なんだか縁起も悪いですし、あの場所はなんだか怖くて、近づきたくもないんですよ……」

新居の建築にかかった費用は3〜5億円の間くらいと、かなりの豪邸であることが分かるなりが、楳図かずおは「もう引っ越したくない」「近づきたくもない」とまで言っているなりね。外装にも内装にもこだわり抜いた自分の理想とする家を大金をかけて建てたのに、住む前から住みたくないという気持ちにさせられてしまったのは、気の毒という言葉しか見つからないなりよ……。

近隣住民との協調はもちろん大事なことなり。楳図かずおもそのあたりは考慮に入れていたからこそ「ご近所さんを招待して食事でもしようかなと思っていた」との発言があるのだと思うなりが、「少し離れたところに住む」近隣住民2名によってその想いもフイに。なんともやるせない話なりね。

皆さんは「まことちゃんハウス」のデザイン、どう思うなりか?

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