桑田・井川両投手は開幕ベンチ入り不可能? 地元メディアが予想。

2008/03/19 18:50 Written by コジマ

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今年1月に米大リーグ、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約を交わし、2度目のメジャー昇格に挑戦している桑田真澄投手。招待選手として参加している春季キャンプのオープン戦では5試合に登板して1失点と好調で、4番手で登板した3月16日のボストン・レッドソックス戦では岡島秀樹投手と投げ合い、大リーグ初勝利を記録。17日に発表されたカットも免れて、開幕ベンチ入りの12人を目指して奮闘しているのだ。

一方、同じく今年でメジャー2年目を迎えているニューヨーク・ヤンキースの井川慶投手は、2月29日に行われた大学との試合で4失点を記録し、4番手で登板した3月15日のタンパベイ・レイズ戦でも3回5安打3失点の大失態。開幕ベンチ入りに黄色信号が灯っている。

そんな両投手の開幕メジャー入りの可能性について、各地元メディアが予想しているのだ。

まず、桑田投手については、パイレーツの地元紙ビーバー・カウンティ・タイムズが3月18日付の開幕ベンチ入りメンバーを予想する記事「Figuring out Pirates' roster not difficult」で言及している。開幕ベンチ入り投手の枠は前述のとおり12人で、同紙は先発のトム・ゴーゼラニー、ポール・マハーム、ザック・デューク、イアン・スネル、マット・モリス各投手、抑えのダマソ・マルテ、マット・キャップス両投手のほか、弱点とされている中継ぎにジョン・グラボウ、フランクエリス・オソリア両投手を当確とし、残りの3枠を今季入団のキム・ビョンヒョン投手やエバン・ミーク投手、ショーン・バーネット投手を予想。桑田投手の奮闘を認めながらも3投手の必要性を挙げ、「これ以上春季キャンプを続ける必要はないだろう」としているのだ。

また、ピッツバーグ・ポスト・ガゼッタ紙の番記者デジャン・コバチェビッチ氏は、「桑田は開幕ベンチ入りするか」というファンの質問に対し、「これまでの好調は、相手チームが主力を欠いていたため。彼はコントロールとカーブという武器を取り戻しているが、個人的には開幕ベンチには入らないと思う」と予想。また、最大のライバルであるキム投手について「彼を解雇する場合、パイレーツは(違約金の)30万ドルを払わなければならない」という要素も説明している。コバチェビッチ氏は別の質問に対して「桑田とキムの優劣は開幕してみないと分からない」とも答えているので、実力的に劣っているとは思っていないみたい。

一方、井川投手については、ヤンキース公式サイトでファンの「春季キャンプで不調の井川について、ヤンキースはどんな計画を立てているか」という質問に対し、番記者のブライアン・ホック氏は「井川は2011年まで契約が残っているため、ヤンキースは彼の可能性を探っている」と回答。そのうえで、「彼はおそらく3Aで開幕を迎え、先発投手が足りなくなった場合の控え要員となるだろう」と予想しているのだ。また、リリーフでメジャーに残留することも否定している。

ともに地元記者から厳しい評価を受けた両投手。こうした予想を覆して、今季の開幕ベンチ入りするだけでなく、メジャーの舞台で大活躍してくれることを期待したいのだ。

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