イタズラ電話が止められない英女性、電気ショックのセラピーも効かず。

2008/02/29 22:51 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木、あまりイタズラ電話の被害にあったことはありませんが、された数人の知人の話によると、やっぱり相当嫌なモノらしいです。そういう類の電話を受けた瞬間の薄気味悪さというのもありますが、なにしろ相手が判らないというのが後々にも大きなダメージ作ってしまうらしいです。もしかしたら知っている人になにか恨みを買ってしまったのか? と勘ぐってしまい、その後の交友関係にもギクシャクした態度を取ってしまったり……。

一方イタズラ電話をする方も、ある特定の人に嫌がらせをする場合と、単に自分の行った行為で不特定多数の人々があたふたと反応するのを見るのが面白い、という2つのケースがあるようです。英国はウェールズ、カーディフ地方に住むテルマ・デニス容疑者(50歳)は、後者にあたります。しかも彼女の場合かなり重症で、今まで60回も罰則を受けているにもかかわらず、24年間ずーっと警察に迷惑電話をかけて続けているのだとか。

実際度重なる迷惑電話をかけ続けている彼女は、2度も禁固の実刑判決も受けており、自分が悪いことをしていることは十分承知しているのだそうです。しかし毎回後悔するものの、どうしても受話器を手にしては、

「どこどこに爆弾を仕掛けた」
「どこどこの誰それを今から殺害する」

といった、悪質な電話をせずにはいられない衝動に駆られるのだそうです。

精神科のセラピーを受けてみたものの、直らないデニス容疑者の行いに、裁判所はとうとう彼女の自宅の電話機に「電気ショック」の機能を設置。警察への電話番号「999」をダイアルすると、指に高電圧が流れる仕掛けにしたのです。

ところがこの激痛セラピーも、彼女には1年しか効果がなかったそう。再度逮捕された彼女は、先日また裁判にかけられることになりました。しかし、余りにも度重なる違法行為が逆に彼女の「精神的な問題」を浮き彫りにし、そのために処罰も軽減されてしまったのです。警察にとっては正直、かなり不満のある裁判結果になりました。

デニス容疑者には今後も精神科のセラピーが続くようですが、果たして彼女は回復することが出来るのでしょうか? とりあえず迷惑になるから、一日も早く心の問題が解決されるといいですねぇ。

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