レブロン・ジェームズ選手がまたNBA最年少記録、1万得点達成。

2008/02/28 22:32 Written by コジマ

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2月17日に行われたオールスターも終了し、後半戦に突入している米プロバスケットボールNBA。今季は審判の八百長疑惑という好ましくない事件も起きているけど、低迷していたボストン・セルティックスが快進撃をみせるなど、白熱したシーズンとなっているのだ。

現在、東地区1位のセルティックスは44勝12敗、勝率.786で、NBA全体でもトップの成績。これはドック・リバース監督の絶妙な選手起用が功を奏しているようで、大リーグの岡島秀樹投手(ボストン・レッドソックス)が2位に選ばれた地元サイト「ボストニスト」の「びっくり大賞(10 Biggest Surprises of 2007)」で同監督が1位に選出されている。

そのセルティックスと現在、東地区5位のクリーブランド・キャバリアーズが戦った2月27日の試合で、キャバリアーズのエース、レブロン・ジェームズ選手が史上最年少となる23歳59日で通算1万得点を達成したのだ。それまでの最年少記録だったコービー・ブライアント選手(ロサンゼルス・レイカーズ)の24歳193日を大きく上回るもので、ジェームズ選手はまた1つ、スーパースターとしての名を刻んだのだ。

超大型新人として2003年にNBA入りしたジェームズ選手。この年はドウェイン・ウェイド選手(マイアミ・ヒート)、カーメロ・アンソニー選手(デンバー・ナゲッツ)など有望選手が多く入団したのだけど、前評判や入団後の活躍はジェームズ選手が突出しており、ライバルたちを抑えて同年の新人王を獲得した。日本のプロ野球にたとえるなら、「松坂世代」の松坂大輔投手のような存在なのだ。実際、ジェームズ選手たちの世代は「レブロン世代」といわれている。

ルーキーイヤーで1試合40得点の最年少記録を達成すると、5項目中3つで2ケタを記録するトリプル・ダブル、1試合50得点、シーズン通算2000得点、シーズン平均30得点以上など、数々のNBA最年少記録を塗り替えた。また、06年にこれまた史上最年少で選出されたオールスターMVPは、今季も獲得しているのだ。

通算9981点で臨んだ27日の試合では、前半残り4分42秒でシュートの際に右足首を捻挫して退場。しかし、後半から再びコートに戻り、合計26得点を挙げて通算1万7得点を達成した。368試合での達成は、9番目に早い記録となっている。

しかし、チームは敗戦。ジェームズ選手は「試合に負けたので喜べない。記録達成はチームメイトと自分と家族に捧げる。」(TSP21より)と複雑な心境だった模様。大型トレードで主力を入れ替えたキャバリアーズはジェームズ選手の負担がさらに増えており、チーム史上最高の成績だった昨季のファイナル決勝進出を超えるのは厳しいかも。

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