かつてはダウンタウンと並び称される人気お笑い芸人だったウッチャンナンチャンも、全盛期の1990年代に比べると、最近は少し露出が控えめ。内村光良と南原清隆の個々の活動は見られるものの、コンビとしての活動は不定期で放送されている「ウンナン極限ネタバトル! ザ・イロモネア」と「史上最強の人間ドック ザ・快傑ドクター」(いずれもTBS系)が目立つ程度で、長寿企画の「ウリナリ芸能人社交ダンス部」も南原清隆のみが出演するケースが多くなっているなりよ。ウッチャンナンチャンとしてゴールデンタイムのレギュラー番組の司会を務めたのは、2006年9月に打ち切られた「クイズ!日本語王」(TBS系)が最後と、寂しい状況が続いているなりね。
そんなウッチャンナンチャンが、久しぶりにゴールデン番組の司会を務めることになったなりよ。その番組は若手のお笑い芸人を中心に構成された特番「ザ・イロモネア」のレギュラー化で、土曜の19時からというゴールデンのど真ん中での放送。「ザ・イロモネア」は2005年に放送された深夜番組「ウンナン芸人道祭り'05極限ネタバトル」を起源としたショートネタ見せ番組で、2006年以降、毎年正月に放送されている特番を合わせると計10回放送されてきた人気番組なりよ。
「ザ・イロモネア」の特徴は、お笑い芸人が用意された5つのステージ(一発ギャグ・サイレント・モノボケ・ショートコント・モノマネ)に合った芸を披露すること。この5つのステージを勝ち抜くと賞金100万円を獲得できる仕組みなりね。ステージをクリアするためには普段は見せない芸も披露する必要があり、不得意、不慣れとする芸で脱落していく芸人は多く、そこが「ザ・イロモネア」の難しさとなっているなりね。
そして、もうひとつの特徴がステージクリアの可否を決める方法。会場にいる一般観客100人からランダムで抽出された5人のうち3人(最後のステージのみ全員)を「60秒以内に笑わせる」ことができるかどうかで勝負が決まるなりよ。このランダム抽出のシステムがくせ者で、時に「意地でも笑わない」オーラが出ている観客が選ばれてしまい、ステージをクリアできなかった……というケースもままあるなりね。
番組の企画や構成は特番での実績があるだけでなく、世の中のお笑いブームも追い風模様。ウッチャンナンチャンにとって久々のヒット番組となるかどうか。「ザ・イロモネア」に注目しておきたいところなり。