プリクラなどと並び、ゲームセンターやアミューズメント施設の定番中の定番といえば、なんと言ってもクレーンゲーム。1985年に初めて世に出てから20余年、つり上げる景品も徐々に多様化していき、今では「こんなものまで!?」と驚くようなクレーンゲームに出会うことも多い。そんなクレーンゲームに新顔の冷凍機能内蔵モデル「トリプルキャッチャーアイス」が登場、アトラスが今夏にも全国のアミューズメント施設などに販売していく。
「クレーンゲームの景品にアイスクリーム」という発想は、数年前から企画としては存在していたものの、技術面で製品化することが難しく、これまで幾度となく試行錯誤が繰り返されてきた。アトラスは大手電気機械メーカーの技術協力を得て障壁を乗り越え、ついに完成したのが、業界初の-25度の冷凍環境を実現した「トリプルキャッチャーアイス」だ。
いわば「アイスクリームキャッチャー」とも言えるこの製品の登場によって、「クレーンゲームの景品にアイスクリーム」の発想を現実のモノとすることが可能となり、具体的には氷菓子やアイスクリーム、さらには溶けやすい乳脂肪分の多いプレミアムアイスも景品にできるようになった。4人同時のプレイも可能で、皆でワイワイやりながらアイスクリームをつり上げるエンターテインメント性も特徴だ。
また、アイスクリームメーカーの販路拡大にも貢献できるため、メーカー各社とのコラボレーションも視野に入れながら製品展開をしていく。アイスクリームのブランドをデザインした機体を制作し、いろいろな種類の「トリプルキャッチャーアイス」を投入していくプランも検討しているという。
1個100〜200円程度の商品が多いアイスクリームだけに、「トリプルキャッチャーアイス」の1回あたりの価格設定がどの程度になるのかも気になるところ。ほかのクレーンゲームとは異なり、コンビニやスーパーなどでの価格が見えてしまう商品が景品となるだけに、そのあたりもヒットを左右するカギになりそうだ。