「英国のグラミー賞」の異名を持つ英国最大の音楽賞、ブリット・アワード。米グラミー賞と比べて歴史は浅いものの、音楽の中心地で開催される賞のため世界から注目を浴びている。そのブリット・アワードの28回目となる授賞式が2月20日にロンドンのアールズコートで開催され、UKミュージックシーンの新たな顔となったアークティック・モンキーズや、ロビー・ウィリアムス抜きで再結成したテイク・ザットが2部門を制覇した。また、賞の少ない国際カテゴリーでフー・ファイターズが2賞を獲得している。
今回の最多ノミネートは、4部門の候補となったMIKA、レオナ・ルイス、テイク・ザットの3組。テイク・ザットが最優秀ブリティッシュアクト賞、最優秀ブリティッシュシングル賞(「シャイン」)の2賞、MIKAが最優秀ブリティッシュ新人賞を受賞したものの、英オーディション番組「X Factor」出身の世界が注目する女性シンガー、レオナ・ルイスはすべての賞を逃している。
一方、最注目の最優秀ブリティッシュアルバム賞に輝いたのはアークティック・モンキーズの『フェイバリット・ワースト・ナイトメアー』。昨年のデビューアルバム『ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット』に続き、デビュー以来2作連続での受賞だ。また、最優秀ブリティッシュグループ賞も2年連続で獲得した。
このほか、最優秀ブリティッシュ男性ソロアーティスト賞はマーク・ロンソン、最優秀ブリティッシュ女性ソロアーティスト賞はケイト・ナッシュが受賞。国際部門ではフー・ファイターズが最優秀インターナショナルグループ賞と最優秀インターナショナルアルバム賞(『エコーズ、サイレンス、ペイシェンス・アンド・グレイス』)の2つの栄冠に輝いた。