男子の雪辱なるか? サッカー東アジア選手権女子対北朝鮮戦結果。

2008/02/18 23:58 Written by コジマ

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ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会アジア3次予選をひと休みし、2月17日に開幕したサッカー東アジア選手権に臨んでいる岡田武史監督率いる日本代表。しかし、初戦は国際サッカー連盟(FIFA)ランキングで120位と大きく下回る北朝鮮代表に対し、Jリーグ川崎で活躍する北朝鮮のチョン・テセ(鄭大世)選手に先制ゴール奪われるなど苦戦。辛くも1-1の引き分けとした。これには日本サッカー協会の川淵三郎会長も「うまい、へた、戦術どうこうではない。気持ちの問題」「しゃかりきさが足りない」(ともにスポーツニッポンより)と苦言を呈していたのだ。

また、この試合で同点ゴールを決めた前田遼一選手(磐田)が負傷し帰国が決定するなど、2月20日の中国代表戦、同23日の韓国代表戦に暗雲が立ち込めている。W杯に向けた試験的大会としていたのだけど、視聴率的にもTBS系の中継(関東地区14.0%)がフジテレビ系「爆笑レッドカーペット」(同19.4%)に惨敗。この大会での初優勝で、ファンの気持ちを引き戻したいところなのだ。

さて、東アジア選手権は2005年の第2回大会から女子の部も行われており、男女合わせた「総合優勝国」というカテゴリーも用意されている。日本代表の「なでしこジャパン」は前大会3位と振るわず、男子が準優勝したにもかかわらず日本は総合で4位(最下位)となってしまった。

今大会女子の部決勝大会は、シードの日本代表、北朝鮮代表、中国代表のほか、予選を勝ち抜いた韓国代表が参加しており、2月18日に行われたなでしこジャパンの初戦は、男子と同じく北朝鮮代表だった。男子と違い、女子では日本代表の世界ランキング11位に対し北朝鮮代表は同6位と格上。これまでの対戦成績は、日本の3勝9敗2分けと大きく負け越している。中国代表が同13位、韓国代表が同25位という点から見ても、最大のライバルなのだ。

今大会のキーとなるこの試合、前半3分にMF安藤梢選手(浦和)が先制した。しかし、その後は北朝鮮代表の猛攻を浴びて逆転されると、後半残り8分まで日本代表は1点を追いかける展開に。しかし、後半37分にMF宮間あや選手(岡山湯郷)のゴールで同点に追いつくと、ロスタイムにエースのMF澤穂希選手(日テレ)がループシュート。これが相手GKの頭を越えて、劇的な逆転勝利を収めたのだ。

北朝鮮代表に勝利したのは、04年4月のアテネ五輪予選以来となる快挙。昨年12月に就任し初公式戦だった佐々木則夫監督にとって、うれしいプレゼントとなった。初の東アジア王者が見えてきたのだ。

しかし、佐々木監督は「この大会をいい経験としたい。北京五輪でメダルを取りたい」(サンケイスポーツより)としており、今大会よりも五輪制覇を見据えている模様。また、北朝鮮代表のキム・グァンミン監督も「集中してやれば違う結果になったかもしれない。重要なのは五輪。この大会は経験を積むための大会だ」(日刊スポーツより)と、まさかの敗戦から気持ちを切り替えている。

男子以上の成績を収めたなでしこジャパン。男女ともW杯、五輪へのステップと位置づけているようだけど、これが男子への刺激となり、初の総合優勝をぜひとも手にして欲しいのだ。

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