今年の日本アカデミー賞、「東京タワー」が最優秀作品賞含む5冠。

2008/02/16 17:47 Written by モノメトロ編集部

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米アカデミー賞を参考に、1978年に創設された日本アカデミー賞。歴史や権威は他の国内映画賞に比べて劣るものの、テレビ局の中継が行われるなどのイベント性の高さや映画業界が選ぶなどの点が注目されている。その日本アカデミー賞の31回目となる授賞式が2月15日に開かれ、「東京タワーオカンとボクと、時々、オトン」が最優秀作品賞のほか主演女優(樹木希林)、助演男優(小林薫)、監督(松岡錠司)、脚本(松尾スズキ)の各最優秀賞を獲得した。

日刊スポーツ映画賞で助演女優賞を受賞したが、これまでの賞レースでほとんど名前の挙がらなかった「東京タワー」。しかし、日本アカデミー賞では、最優秀主演男優賞は「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の吉岡秀隆に譲ったものの、主要部門をほぼ独占する5冠に輝いた。

また、同じく賞レースで名前の挙がらなかった松嶋菜々子主演の「眉山 −びざん−」(犬童一心監督)も、最優秀音楽賞(大島ミチル)、最優秀撮影賞(蔦井孝洋)、最優秀照明賞(疋田ヨシタケ)の3賞を受賞している。

一方、今年の賞レースを総ナメにしてきた周防正行監督の「それでもボクはやってない」は、最優秀助演女優賞(もたいまさこ)、最優秀美術賞(部谷京子)、最優秀編集賞(菊池純一)の3賞にとどまった。

このほか、話題賞の作品部門はブルーリボン賞作品賞受賞作「キサラギ」(佐藤祐市監督)、話題賞の俳優部門は新人俳優賞にも輝いた「恋空」の新垣結衣が受賞。最優秀アニメーション作品賞は、海外でも高い評価を得た「鉄コン筋クリート」が獲得している。

[第31回日本アカデミー賞 最優秀賞]
最優秀作品賞 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
最優秀アニメーション作品賞 「鉄コン筋クリート」
最優秀監督賞 松岡錠司 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
最優秀脚本賞 松尾スズキ 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
最優秀主演男優賞 吉岡秀隆 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
最優秀主演女優賞 樹木希林 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
最優秀助演男優賞 小林薫 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」
最優秀助演女優賞 もたいまさこ 「それでもボクはやってない」
最優秀音楽賞 大島ミチル 「眉山 −びざん−」
最優秀撮影賞 蔦井孝洋 「眉山 −びざん−」
最優秀照明賞 疋田ヨシタケ 「眉山 −びざん−」
最優秀美術賞 部谷京子 「それでもボクはやってない」
最優秀録音賞 鶴巻仁 「ALWAYS 続・三丁目の夕日」
最優秀編集賞 菊池純一 「それでもボクはやってない」
最優秀外国作品賞 「硫黄島からの手紙」
話題賞(作品部門) 「キサラギ」
話題賞(俳優部門) 新垣結衣 ※対象作品「恋空」
新人俳優賞 ウエンツ瑛士 「ゲゲゲの鬼太郎」/林遣都 「バッテリー」/三浦春馬 「恋空」/新垣結衣 「恋空」/内田 也哉子 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」/夏帆 「天然コケッコー」/北乃きい 「幸福な食卓」
会長特別賞 故・植木等(俳優)/故・熊井啓(監督)

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