国際化された現在でも、食文化の相互理解というのはなかなか難しい問題。明治以降の日本が肉食を受け入れたことも、欧米で魚の生食が受け入れられなかったこともそれぞれの国の自由だと思うのだけど、他国の食文化について口を挟むとなると話が変わってくる。その1つとして、賛成国、反対国の対立構造が続いているのが捕鯨問題。欧米では日本バッシングのネタや環境団体の資金源になっているといわれ、以前から論点がズレていることが指摘されている。
また、最近はシーシェパードやグリーンピースなどの団体が捕鯨船に体当たりし、それをオーストラリアが国家規模で擁護したことが話題となった。さらに今年1月には、「YouTube」にオーストラリアの反捕鯨運動を批判する動画が投稿され、“日豪ネット摩擦”に発展したことも記憶に新しいのだ。
こうした中、米テキサス州に在住という男性がYouTubeに反捕鯨団体を非難する動画を2度にわたって投稿し、話題を呼んでいる。世界から寄せられたコメントは2月13日現在で200超。賛否両論が展開されているほか、この映像を見た人が日本語字幕版を作成し、そちらもYouTubeなどに投稿されているのだ。
「PropagandaBuster」と名乗るこの男性が投稿した動画「Protesting Japan hunting dolphins」は、机の前に座った本人が出演。テキサス男然とした明るい口調ながら、日本の調査捕鯨を擁護し、反捕鯨団体を「卑怯者」「根性なし」として徹底的に批判している。
ちょっと長いけど、1月31日に投稿された動画の日本語字幕を掲載すると、
はっはっはっはーーー 今日は! アメリカのみなさん
そして、世の中の“卑怯者”や“根性なし”のみなさん
ようこそ! プロパガンダ・バスターへ。今日は、2008年1月31日、、、、、
はーーーい!
今日は、良いネタがあるんだ! みんな、聞いてくれ。
この、でかーい記事なんだけどねー! 今日のダレス新聞の朝刊のニュースだよ。
この記事は、根性なしが日本に行ってイルカを殺している事に抗議したって事を書いてる。
何が書いてあるかというと! えーと
イルカを殺して食べたり肥料にしたりしてる。
殺している時に海が真っ赤に染まるって書いてある。
へっ、へっ、日本人は魚食べる文化なの!
どこから魚を獲れっていうんだ! 金山か? それとも木からか? お前らアホか!
何が起こってるかというと、
根性なしたちが世界中から、特にヨーロッパの北部から島国日本に集まって、日本人が食いもんとってんのを、抗議しに行きよったんだ。
へっ、へっ、へっ
日本は、とても礼儀正しい文化・社会だから我慢するんだよ。
なぜなら、日本人が根性なし達を優しく取り扱うって、奴等は知ってるからな!
お前ら根性なしは、何でテキサスに来ないんだよ!! へっ
もっと言わせてくれ。
あの糞根性なしが、テキサスのステーキ屋に来て、
ステーキ食ってるのを抗議しにきたら、俺は奴等と戦うぞ!
やってみろ、このボケ!! へっ、へっ
これが、へっ、へっ、へっ
なんで、あの根性なしどもが、マンハッタンのイタリア街に来て、
イタリア人がレストランで“ヴィール・パルメジャン”を食ってるのを邪魔しねーんだ?
Veal! Vealって何かしってる? 仔牛からとった肉やで!
抗議しろや、この糞馬鹿やろーども!
知ってるか? アラスカでの原住民は、クジラを獲るんだぞ!
あのヨーロッパの糞馬鹿やろーども、なんで抗議しねーんだよ!!
なぜか知ってるか?
やつら槍で首を突き刺されるからな! ざまーみろ!!
一生懸命、家族食わせるためにやってるのに。
おまえら、アホか!!
へっ、へっ、へっ、へっ
日本人の友達へだけど、、、
俺はね、日本と良い友達だよ、
あの根性なしを、テキサスに送って来なさい!
あの根性なしを、マンハッタンのイタリア街に送りなさい!
あの根性なしを、アラスカに送りなさい!
へっ、へっ、へっ、へっ
やつらに礼儀正しくしなくても良いんだよ!
これは、大好きな日本人のための気持ちだよ!
“とても、あいしてるよ”じゃあ、また会おう!!
と、かなりの親日家であることが分かる。反捕鯨国の理不尽な態度に不満を抱いていた日本人にとって、痛快ですらあるのだ。
この動画へのコメント欄には、PropagandaBuster氏本人も投稿しており、日本語、英語が入り乱れて議論が展開されている。こちらもぜひ一読を。