マリオやリンク、ドンキーコング、ピカチュウ、カービィなど、任天堂の名作を彩った名キャラクターが一堂に会し、大乱闘を繰り広げる人気格闘アクションゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズ。第1弾が登場した1999年から9年の月日が流れた今年1月31日に、Wii向けの新作「大乱闘スマッシュブラザーズX」が発売されたが、発売開始からわずか2週目、11日間で100万本を突破したことがエンターブレインの調査で明らかになった。11日間での大台到達はWiiのソフトでは最速記録だ。
第1弾の「ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ」は1999年1月21日にニンテンドー64向けに発売され、197万本を記録。ニンテンドー64は国内では554万台しか出荷されなかったことからも、197万本という本数は驚異的であることがわかる。この本数はニンテンドー64のソフトでは第2位の出荷本数だった(1位は「マリオカート64」。Wikipediaより)。
第2弾の「大乱闘スマッシュブラザーズDX」は2001年11月21日にゲームキューブ向けに発売され、135万本を記録。ゲームキューブも国内では400万台程度しか出荷されていないことから、135万本は4人に1人以上が購入したという驚異的な数字だ。この本数はゲームキューブのソフトでは第1位の出荷本数だった(Wikipediaより)。
そして1月31日、ついに第3弾となる「大乱闘スマッシュブラザーズX」が発売された。Wiiは現時点で国内500万台以上を出荷しているだけでなく、ライバル機を圧倒する勢いを持ったハードだけに、「大乱闘スマッシュブラザーズX」も過去のシリーズを凌ぐ成功に期待が寄せられていたが、蓋を開けてみればWiiでは史上最速のスピードで100万本の大台を突破してしまった。発売開始当初から小売店での完売が相次ぎ、現在も品薄状態が続くほどの人気ぶりだ。
ちなみにWiiのソフトで100万本を超えたのは、「Wiiスポーツ」「はじめてのWii」「マリオパーティ8」「Wii Fit」に次いで5作目。「WiiもDSも、任天堂のソフトしか売れない」との批判は多いが、任天堂はオリジナル新作の開発力が優れているだけでなく、こうした過去のソフト資産をうまくアレンジしてヒットさせる手腕に長けているという意味で、ほかのソフトメーカーよりも頭一つ抜け出していると言えるのかもしれない。
なお、「大乱闘スマッシュブラザーズX」には任天堂のキャラクターだけでなく、「メタルギア」シリーズ(コナミ)のソリッド・スネーク、「ソニック」シリーズ(セガ)のソニック・ザ・ヘッジホッグが「参戦」している。「参戦」キャラクターを増やしてファン層を広げながら、今後もドル箱シリーズとして末永く愛されていきそうだ。