ソフトバンクの「白戸家の人々。」シリーズをはじめ、CMでの人気は抜群ながら、長丁場での演技力が求められるドラマでは今ひとつ視聴率を稼げずにいる上戸彩。近作では平均16.4%を記録し、スペシャルも2本制作された(※1本は4月3日放送)「アテンションプリーズ」は成功作と評価できるものの、「下北サンデーズ」は7.3%、「ホテリアー」は8.6%、そして前クールの「暴れん坊ママ」は12.4%と苦戦続きで、次々と10代〜20代前半の若手女優が台頭してきている今、まさに女優としては正念場を迎えつつあるなりよ。
……と、連続ドラマの主演が決定するたびに言われ続けているので、常に新作は「勝負作」と位置づけられるわけなりが、4月から、また新たに「勝負作」となる主演ドラマが決定したなりね。日本テレビ系水曜22時枠ドラマ「ホカベン」で、初めて弁護士役に挑戦することになったなりよ。上戸彩はこれが日本テレビ系のドラマ初主演となるなり。
「ホカベン」は「イブニング」(講談社)に連載されている(現在休載中で、ドラマに合わせて4月から再開予定)弁護士マンガ。原作は現役の弁護士でありながら、「検察捜査」で江戸川乱歩賞を受賞した小説家としての顔も持つ中嶋博行が手がけ、「イブニング小林まこと大賞」を受賞した経歴を持つカワラニサイが描く作品なりよ。主人公は新人弁護士、つまりは「なりたてホカホカの弁護士」で、そこからタイトルの「ホカベン」という名前が来ているなりね。作品のテイストは「弱者の立場から法律を見つめる」というテーマを持った硬派なもの。これまで比較的ライトなコメディ作品が多かった上戸彩にとっては新境地へのチャレンジとも言えるなり。
そのため、本当の意味で「勝負」に出られる作品とも言えるなりが、「ホカベン」の原作ファンからは、残念ながら早くも上戸彩の起用に対する疑問の声が上がっているなりよ。その大きな理由は、原作の主人公は男性であるにも関わらず、ドラマ化にあたって性別を変えてしまったから。連続ドラマでは、例えば「カバチタレ」(原作:男→ドラマ:女)のようなケースも見られるため、「ホカベン」が特に珍しい例とは言えないなりが、最近の安易な「マンガの連続ドラマ化→失敗」の流れに嫌悪感を覚えている層からは「改悪」との声が出てしまっているなりね。
ただし、マンガの描き手であるカワラニサイは「上戸彩さんのイメージは主人公の人となりにピタリ重なります。上戸さんの個性がどう生かされるか、とても期待しています」(
東京中日スポーツより)とコメントしていることから、制作サイドは原作者を含めて納得している様子。第1話が放送されたあと、原作者とファンの意識に乖離が生じるのか、はたまた同じような感想を抱くことになるのか。注目しておきたいところなり。
なお、現時点では上戸彩以外のキャスト情報などは明らかにされておらず、2月26日に発売される「イブニング」にて追加情報が発表されるようなり。気になる人はそちらもぜひチェックを。
☆現在までに判明している2008年「春ドラマ!」
[記号の説明]◎…確定、○…ほぼ確定、△…噂アリ、×…ガセ
◎火曜22時「無理な恋愛(仮)」(主演:堺正章)フジテレビ系
◎水曜22時「ホカベン」(主演:上戸彩)日本テレビ系
◎水曜25時「週刊 真木よう子」(主演:真木よう子)テレビ東京系
◎木曜22時「ラスト・フレンズ(仮)」(主演:長澤まさみ)フジテレビ系
◎金曜21時「パズル(仮)」(主演:石原さとみ)テレビ朝日系
◎金曜22時「タイトル未定」(主演:天海祐希)TBS系
◎土曜20時「ROOKIES−ルーキーズ−」(主演:佐藤隆太)TBS系
◎土曜21時「ごくせん3」(主演:仲間由紀恵)日本テレビ系
◎日曜21時「猟奇的な彼女」(主演:草なぎ剛)TBS系
△火曜22時「悪魔くん」(主演:大泉洋)日本テレビ系